3月末~仙台の方に帰省していました。

寒い~笑い泣き雪です、雪!

でもでも、県内最大級の広さの猫カフェができたというので、母の運転で連れて行ってもらいました!

 

ニャンズカンパニーという猫カフェです。

80坪・・これだけ広い環境というのは、私、猫カフェじたい初めてなんですけど、なかなか無いのでは?と思います。

 

 

猫ちゃんと触れ合えるだけじゃなく、マンガや雑誌読み放題、ドリンク飲み放題、インターネット、こたつでまったり~、マッサージ機など、いたれり尽くせりな感じです。

こたつに入ると、もれなく猫が詰まってるという幸せニコ

ちょっと舌をしまい忘れてる↑可愛いラブラブ

上矢印子猫ちゃん、デビュー待ちかな?

上矢印めっちゃカメラ目線してくれる、おっとり猫さんキラキラ

 

上矢印美しい毛柄の、ねむねむの子。

 

色んな性格の猫ちゃんがいて、我々3世代を無邪気にさせてくれる、楽しい空間でした。

悪天候にもかかわらず、次々とお客さんが訪れていましたよ。

また行きたいなぁ。

 

・・・そして次の日、弟が石巻に連れて行ってくれました。

朝も雪が降ってて、どうだろう?と思ったけど、段々天気も回復してきました。

石ノ森章太郎が宮城出身ということで、この萬画館は宮城の観光地の一つとして、石巻を盛り上げています!

UFOみたいな不思議な建物!見た目以上に中は広いという印象です。

チケットが1枚1枚違ってて、楽しい。

中では、原画の展示や、企画展、歴代仮面ライダーのコーナー、マンガを描いたり読んだりできるフロア、レストラン、ミニシアターなど、たっぷり楽しめます。

特に興味をひかれたのは、短編の原画の一コマ一コマを説明したコーナーです。

「主人公の孤独感を表現をしている」「緊張した場面にあえてギャグのコマを入れて、緩急をつけている」などなど、漫画の技法と読み手への伝わり方を丁寧に解説しており、なるほど、漫画というのはこうやって味わうのかと改めて知りました。

もちろん、無意識に漫画家の意図どおりに誘導されてるんだと思うけど、本当に日本のマンガは文化だキラキラ素晴らしい。

おみやげに、ユニークなカレーが売っていたので購入。

石巻は、街のあちこちに009やライダーの像が立っていて、好きな人にはたまらないのではないでしょうか?

009だっけ、007だっけ?といつも分からなくなる私・・・(笑)

 

上矢印サンファンバウティスタ復元船。

伊達政宗公が、海外に使節団を派遣し、夢を託したガレオン船・・・かっこいい外観だけど、老朽化のため解体予定なんだってショボーン

伊達政宗の野望と、その命を受けた支倉常長、過酷な航海と帰国後の謎・・・などなど、歴史としてすごく興味あるところです。

キリスト教が禁止されるようになる微妙な時期でしたからね。

 

新元号発表の日に、帰ってきました。

「令和」第一印象はスマートでカッコイイと思いました。

仙台駅で号外もらったから、記念にとっておこう~ゲラゲラ

 

2〜3月の読書日記

「すぐ死ぬんだから」 (内館牧子/講談社)



ドキっとするタイトルで‥一気に読めてしまう、さすがのドラマチックなストーリー。

主人公の80歳近いおばあちゃん、ハナさん。これが・・・おばあちゃん、なんて可愛いもんじゃないポーン・・外側こそオシャレで若々しい、人もうらやむ年の重ね方をしてるが、実は心の中は意地意地意地意地悪ばあさん!

いやいや、おばあちゃんは、角がとれて丸く、か弱く、心優しいはずなんて、こっちの勝手な思い込みなのかと、勉強になった。

えげつない毒づき方である。そこまで言う!?ってぐらい、嫌いな相手には心の中で毒づいてるの。

時に吹き出してしまうほど、テンポのいい毒。私も、このくらいふてぶてしくも華麗に年をとっていきたいものです。

でもなぁ、すでに40代の今で、「楽でしめつけない」が着るもの選びの基準になってる私は、ハナさんに一蹴されそ!

 

「明暗」 (夏目漱石/集英社文庫)


夏目漱石の遺作にして最長作…未完の大作ですよ!心して読ませていただきます。

印象としてまず思ったのが・・・人間、真剣にバトルすればするほど滑稽に見えることもあるんだという・・。

とりわけ主人公津田と、妹のお秀とのお金にまつわるバトル💰。漱石自身、お金で身内と揉めること多かったからか、ものすごく力籠ってる!

たった一言「助かるよ、ありがとう」と津田が気持ちよくお金を受け取ってれば、こんなにセリフの応酬が繰り広げられることもないだろうに。

津田は本当にプライドの高い人だ。そして、理屈っぽい。

奥さんのお延にやりこめられそうになっても、まだこう言い逃れるか!みたいな、変な頭の良さが見られる。

そんな頭のいい津田が、ある理由から合わせたくない来訪者どうしを、遠ざけようと奮闘するくだりも、ヒヤヒヤしつつ滑稽だ。

ほんの数日とか、ほんの数分の間に起こるであろう出来事と心の動きを、細かく細かく写し取るから、これだけの大作になるんだ。

例えば、結婚する前に付き合っていた、元カノの清子と、密会する・・・かも?という爆弾を抱えつつ、何食わぬ顔で奥さんと対する津田。

でも、勘の鋭い奥さんは何かを感じ取ってる・・・。この、もやもやした状況を漱石は「暗闘」って言葉を使い、「極めて平和な暗闘が度胸比べと技巧比べで演出されなければならなかった。しかし守る夫に弱点がある以上、攻める細君にそれだけの強みが加わるのは自然の理であった」と、戦争になぞらえて表している。このあたりの夫婦のかけひきだけで、何章もかけて、すごく読みごたえがあります。

 

どの一文をとっても、ステキだキラキラ

「お延は日のとぼとぼ頃に宅に帰った」・・・とぼとぼ頃っって・・・可愛いラブラブ

漱石は女性の心のうちを描くのが苦手と言われているけど、この作品では珍しく、女性の心の声を描いています。

すっごい、ためにためて・・・満を持して登場させた元カノ清子!それまで、キンキンと自己主張の強い女性ばかり登場してたのが、急におっとりした感じで、おっ!?と思わせます。

温泉での療養という恰好の目くらましで、再会する運びになった津田と清子・・どうなっていくんだべ?というところで・・・未完!

漱石自身も、体調を騙し騙し連載を続け、相当、具合の悪い時もあっただろうに、このクオリティ。だけに勿体ないけれども、きっと天国で続きを書いてるんだろうなと、想像するのも楽しいです。

 

読んでくださってありがとうございます流れ星