毎日暑いですね。
先日、横浜に出かけてきましたが、「化粧って必要??」って思うほど汗だくになりました(;^_^
馬車道駅直結の「カフェ・オムニバス」にて軽食。
元は銀行として使われていた歴史ある建物だそうで、2015年にカフェがリニューアルしたとのこと。
天井が高い!光がさしこむ、開放的でいい雰囲気
おろしたての携帯水彩パレットで、さらっとスケッチでもしようか
集中モードの入った娘の筆が止まりません!
未完成ながら、娘らしい可愛い絵になってきました!
私は、人目が気になって描くことに集中できず
家で思い出しながら仕上げました。
ローストビーフのサンド。肉肉しいうま味
洋館散歩してみようか。
でも、暑すぎる
この写真、撮った時は気づかなかったけど、いい感じに蝶が写ってる~
エリスマン邸。
この中の「しょうゆ・きゃふぇ」で休憩しようかと思ったら、1時間ぐらい並んだ
休日の昼時はそりゃ、混みますよね。
私は、山手で作られたハチミツを入れて飲む、カフェラテを。
蜂蜜ってだけで、暑さで奪われたエネルギーが回復してくる気がする
娘はきのこのキッシュを食べました。きのこ苦手なのに、美味しいって
ここは、席数は少ないですが窓からの眺めがGood・・今回わたし達は、窓際席をゲットできませんでしたが、緑の木々を眺めながら、人気の生プリンを食べるのもオススメです!卵黄をブニ~っと出すのが、ユニークで、皆さん写真や動画を撮って楽しんでいました。
マリンタワーでお土産買って・・もはや日傘をさす気力もない山下公園でのひと時。あっつ~
娘が小さい頃、3人でクルーズランチしたことを思いだした。
思ってたのと逆方向に船が進んで、船酔いしたんだ、私・・・
・・最後に横浜人形の家で開催されていた、ドールハウス展を見て帰りました。
驚くほど、緻密に作られていて見入ってしまいます。
洋風だけじゃなく、和風、異世界・・など、色々な作品がありました。
~7月の読書日記~
「こころ」 (夏目漱石/新潮文庫)
ついに・・とうとう・・「こころ」です!
国語の教科書に載る定番、漱石文学の最高傑作、・・・というイメージ的ハードル。そして、過去に読んでは脱落した苦い思い出が・・
でもね、でもですよ!
今まで1年半以上、夏目漱石をはじめ明治~昭和の文学を、難しいなりに頑張って読んできた成果か、若い頃「意味わかんない」と投げ出していた「こころ」を、わりとスイスイと読めるようになってる自分がいました。
作家・奥泉光さんの言葉を借りれば「国民的ネタバレ小説」・・。
学校で習うのは、「先生の遺書」の一部だったので、Kの自殺という衝撃が印象に残っていました。
もともとは、先生の遺書だけの短編のつもりだったらしいです。それが、どんどん手紙が長くなって後付けで、上「先生と私」、中「両親と私」を加えての、長編になったといういきさつ・・。
ミステリアスな・・というか、自分から孤独を求めているような「先生」に、なぜか主人公「私」は惹かれて、ぐいぐい押しかけます。
先生も「この子ぐいぐい来るなぁ」と思ったでしょうけど、聞かれればそれなりに答えてくれます。
寡黙なようでいて、時に
「然し君、恋は罪悪ですよ」・・・とか、詩的に鋭く胸を射抜くようなセリフを言ったりします。
この、恋は罪悪ですよのシーンが、凄く好きです。この直前、短いセリフのやりとりが続くので、ページの下部にぽっかり空白ができますよね。
それが何とも言えず美しいというか。
今までざわざわしていたのが、急にセリフ意外の音が吸収されたかのような、空気感を感じるのです。
・・「こころ」という、どうとでも受け取れるタイトルのおかげで、色々深読みしてしまうけど、やっぱりハイライトは父親の危篤を知りながら、汽車に飛び乗ってしまう「遺書」のインパクトなんでしょうね。
親族の裏切りにあって、強い人間不信に陥った「先生」・・・自分はあんな卑劣な裏切りはしない、はずなのに・・・「お嬢さん」を巡って親友である「K」を出し抜く矛盾。
しかも自殺したKの遺書を発見して、まず、自分に不利なことが書かれていないことにホッとするという・・・。
お嬢さんへの愛情よりも、Kにお嬢さんをとられたくない気持ちが強すぎて、むしろ先生は同性であるKの方が好きなんじゃない??って思うぐらい、描写が多かった。
自分でも自分の心が分からない・・昨日の心と今日の心とではもう変わってる・・人間ってそんなもんでしょう?
「先生」は真面目すぎると思うなぁ。嫉妬したり、出し抜きたい気持ちなんて、だれでも多少持ってる
でも、親友が命を絶つという、戦慄の出来事に心が凍って「死んだ積りで生きていこう」と、なってしまったのね。
そして、「先生と私」を付け加えて視点を二重構造にし、分からない「こころ」の動きを、浮彫にしてみたのかも知れない。
夏目漱石は教師時代に、教え子が自殺するという、出来事を経験しています。漱石が教師として強く叱った後だったこともあり、原因がそれではないにせよ、大変なショックで神経衰弱になったとも言われています。
Kの自殺・・・この出来事ともかぶせて考えてしまいますね。
また、私はお嬢さんの母の心にも注目してみました。
これは若い頃には全然ひっかからなかった、お母さんの気持ち。
娘を嫁に出したいけど、この男の子に娘を託して大丈夫かしら?と戸惑う・・・。軽々しい判断はできない。ましてや、こういう時こそ前面に出て欲しい夫は既に他界。
軍人と妻として、きちんとしなきゃ。でも娘の幸せも願いつつ・・・色々揺れただろうなと。
今回、目には見えない、人間の心を文章にしてみようとした漱石先生の「こころ」と、少しは近づけたかな?
10代に読んだ「こころ」とは、またずいぶん違って味わえる。読書って、不思議なものだなあ。
「親友」 (川端康成/小学館文庫)
意外!川端康成が少女向け小説を書いていたとは!
「女学生の友」という、何ともレトロな響きの雑誌に、1954年から連載されたものだそうです。
少女向けが何歳くらいを対象にしてるか、不明ですが、主人公が中学生なのでそのへん中心と考えられます。
めぐみちゃんと、かすみちゃんという、双子のようによく似ている、可愛い女の子たち。
また彼女たちが過ごす、家庭や学校での様子に、きらきらがいっぱい詰め込まれています。
「おかあさまに、あたしお話するわ」
「あなたはおセンチね」
・・・と、上品だったり、ノスタルジックだったりな言葉遣いが、逆に新鮮です。
ピアノ、西洋種の白い犬、ピクニックのバスケット・・・当時の女子の憧れになりそうなアイテムも、次から次へと登場します。
さすがは文豪・・・というのも、おこがましいですが、少女たちの複雑な心情の描き方にドラマがあって、飽きさせない工夫もあります。
親には言えないモヤモヤ・・・大事な友達なのに、冷たく当たってしまう気持ち・・・。
時代が変わっても、思春期の清濁は変わらないんじゃないだろうか。
挿絵もレトロ可愛くて、とても読みやすい1冊でした
コマツシンヤさんのマンガがとてもユニークで、良かったです。
不思議な世界観。とにかく、のんびりした時間に読まないといけません、これは!
慌ただしい気持ちで読み過ごしたら、もったいないです
「午后のあくび」は秀逸でした。これを読んだあとには、同じ空も違って見えます。
「8月のソーダ水」・・今の季節にぴったりな
爽やかな軽やかな、青っぽい色調の色づかいが、実に良いです。
今日は漢方医院に行って(夏期休診前だから、混んでいた)、区役所に行って、銀行に行って・・・暑い→冷える→暑い→冷える・・・の繰り返し。クーラー効きすぎのお店とかも結構あるよね〜。
読んでくださってありがとうございます