第八十七話 恐怖! アイアンゴーレムの出る村 | もしも超ド初心者がマインクラフトPS4版を衝動買いしたら・・・

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マインクラフト(スチームパンク仕様)の行き当たりばったり“おままごと系”サバイバル日記です。ゲーム下手なので、攻略方法とかは他の方々のブログをご参照ください。2年間、ありがとうございました。忙しくもたのしい旅でした!(=^・^=)ノシ

しとしとと、が降りつづいている。

 

わたしは“この雨は来年の春までやまないから”って思っていて、誰もいない観光案内所の一階ロビーでネコを抱きかかえながら窓の外をぼんやり見ている。

 

 

スッ。

 

わたしの腕の中から抜けだしたネコが、一度もふり返ることなく階段を上っていってしまった。

 

 

「あ~かいアイアンゴーレムいらんかね~♪」

 

妙な節で唄いながら、アイアンゴーレムが窓から顔をのぞかせた。

 

「言葉を話せるようになったんだね~ほっこり

 

わたしは特に驚きもせず、中へ入ってこようと大きな顔を窓にぐいぐい押しつけているアイアンゴーレムを見ている。

 

 

“このままだと、窓が割れて大騒ぎになってしまう”と思ったわたしは、観光案内所の入り口の鍵を開けるためにをはなれた。

 

 

「ほら、こっちから入れるよほっこり

 

入り口ドアを開けると、アイアンゴーレムはもうどこか違うところへ向かって歩いていた。

 

 

のっぽな身体をゆっくりと左右に揺らしながら、無表情で唄っている。

 

「あ~おいアイアンゴーレムいらんかね~♪」

 

…………星空

 

……時計

 

 

とても長い夢でした。

 

「雨が降ってて……、それで……、え~っと……うーん

 

わたしは昔から眠りが浅くて、起きたときに夢をおぼえてることが多いですぐぅぐぅ

 

でもそれは起きた直後だけで、そのあとは普通の人と同じようにすごい早さでどんどんは記憶から消えていってしまいますぐぅぐぅ

 

 

「う~ん……。どんな夢だったっけぶー

 

出勤の準備がおわるころには、夢の内容をすこしも思い出せなくなってました。

 

もやもやもやもやもやもやもやもや

 

 

 

というわけで。

 

きょうも、派遣のアルバイトです。

 

契約期間は、のこり一週間。

『テーマパーク跡地のとなりの村』に通うのも、あと少しだけですぐすん

 

ピザ屋さんの店員、遊園地のアトラクションの建設工事、夜間のビル清掃警備……。

 

今回のアルバイトではお金だけじゃなく、いろいろな職業を経験することができました乙女のトキメキ

 

…………あしあと

 

……あしあと

 

 

村に到着。

 

ピザ屋さんのオープンまで時間があるので、すこし散歩してまわります晴れ

 

 

「この景色も、もう少しで見納めだなあ真顔

 

 

って……。

 

いつもより、アイアンゴーレム多くない?ぶー

 

ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット ロボット

 

 

 

その夜。

 

ピザ屋さんの閉店作業がおわったあと、また行ってみると……。

 

あしあとあしあとあしあとあしあと猫しっぽ猫あたま

 

 

さらに増えてましたガーン

 

(なになに? なんでなんで?アセアセ

 

プログラムのバグはてなマーク わたし、何かしたはてなマーク

無意識に“アイアンゴーレム・トラップ”を完成させてしまったとかはてなマーク

 

※マインクラフトは、「村人が10人増えるごとにアイアンゴーレムが1体ずつ召喚される」というシステムだったはずですが……。

 

 

それにしても。

 

すごい迫力ですビックリマーク

 

アイアンゴーレムの仕事は“村人を守ること”なので、今このタイミングで村人と揉めたら一巻の終わりです十字架天使

 

ちょっとでも村人の肩にぶつかったりしたら……。

ここにいるアイアンゴーレムが全員、わたしを“敵”と認識して襲いかかってきますガーン

 

村人に接触しないように……っていうかも合わせないようにして、家路をたどりますアセアセ

 

…………星空

 

……星空

 

 

 

翌朝。

 

出勤してみたら……。

 

ピザ屋さんの向かいの小麦畑にも、たくさんのアイアンゴーレム叫び

 

このままだと小麦を刈り取りにいけないので、ピザパスタも作れませんピザパスタ

商売あがったりです。

 

 

そこで。

 

白羽の矢が立ったのは、ピザ屋さんの中でいちばん下っ端のわたしガーン

 

もやもやもやもやもやもやもやもや

 

 

鉄のよろいで完全武装して……。

 

 

引き綱(リード)を使って、アイアンゴーレムを畑から連れ出す業務です。

 

 

「えいっねー

 

 

アイアンゴーレムに、リードを引っかけることができました!

 

 

こうして。

 

一体ずつ順番に、小麦畑の外へ引っぱり出していくこと4時間30分アセアセ

 

 

途中。

 

「はうぅっ……ショック

 

 

足の小指をアイアンゴーレムの角(かど)にぶつけてしまい、うずくまること4分30秒えーん

 

…………時計

 

……時計

 

 

移動させたアイアンゴーレム民家の庭先に置かせてもらっていたのですが、いっぱいになってしまいました。

 

 

なので。

 

土で踏み台をつくり、残りのアイアンゴーレムピザ屋さん横の空き地へ移動させることに。

 

チューリップ赤チューリップ紫チューリップピンクチューリップオレンジ

 

 

「えいっねー

 

もう、手慣れたものです。

 

 

「よいしょ、よいしょアセアセ

 

リードで引き寄せて……。

 

 

ビヨ~ンロボット

 

めったに見れない、アイアンゴーレム足の裏ですえっ

 

 

もちろん。

 

この作業中も、村人たちにぶつからないように細心の注意を払っています。

 

今やこの村の防衛力は、だれが見たって世界一です。

十数人の村人を、数十体アイアンゴーレムが守っているのですから……。

 

ロボットロボットロボットロボット おじいちゃんおばあちゃん ロボットロボットロボットロボット

 

 

 

なんども死を覚悟しながら。

 

ようやく、小麦畑はもとの姿笑い泣き

 

何がなんだか分かりませんが、ピザ屋さんの仕事の中には“命懸けの業務”もあるっていうことを知れた一日でした……メモ

 

 

 

それから。

 

 

 

数日後。

 

ピザ屋さんに、農業のおじさんが駆け込んできました。

 

「たたた、たすけて~おじいちゃん

 

「どうしたんですか?えっ

 

 

おびえる農業のおじさんと、いっしょに行ってみると……。

 

あしあとあしあとあしあとあしあと牛しっぽ牛あたま

 

あしあとあしあとあしあとあしあと猫しっぽ猫あたま

 

 

 

そこには。

 

アイアンゴーレムが、生えていました……。

 

「く~ろいアイアンゴーレムいらんかね~♪」

 

こちらに向かって、妙な節で唄っています……叫び

 

 

畑から上半身だけが出ている、アイアンゴーレム異様な姿……。

 

「あわわわわ……アセアセ

 

…………ガーン

 

……ガーン

 

 

 

つぎに。

 

アイアンゴーレムが生えてくるのは……。

 

あなたの畑かもしれません……ハロウィン

 

 

 

 

 

おしまい