俺を刺した犯人たちは、俺を刺してから3日後に逮捕された。
清空の他にも他の女の子にナンパし、強姦を繰り返しており別件で逮捕されたらしい。
テレビのニュースでやっていた。
「一!
元気ー?」
清空が、病室に入って来る。
「元気ではないけど元気だよ」
「傷痛む?」
「うん」
「ごめんね……」
清空が、今にも泣きそうな顔をする。
「気にしなくていいよ。
悪いのは、俺を刺した犯人なわけだし……」
俺が、そう言うと清空は少し悲しい目をした。
「あの人たち、他の女の子にも手を出してたんだって。
私、今日は、学校を休んで警察署で話をしてきたんだ」
「そっか……」
「うん。
私は、話をするだけだったけど、強姦された女の子は裁判するんだって……
一も裁判するの?」
「わかんない」
そんなこと考えたこともなかったな……
でも、告訴とかしないとな……
慰謝料の請求とかもしなくちゃだし。
「そっかー」
清空は、そう言って俺の布団の中に入ろうとする。
「え?
何をするの?」
「添い寝」
「……え?」
「ひとりじゃ、寂しいだろうと思って……」
「寂しいけど寂しくないぞ……?」
「私は、一がいないから、ずっと寂しい」
この言葉、本当だろうか……
かみさまが、用意した女の子が清空だとしたら、あの手この手で俺と付き合おうとするだろう。
「……ホントか?」
「うん。
私は、誰のごはんを作ればいいの?」
「……お母さん?」
「お母さんと誰の分?」
「清空の分」
「お母さんと私の分と誰の分?」
「えっと……」
でも、疑いたくない。
清空が、かみさまが用意した女の子で、俺と付き合うことを目的に近づいてきた女の子だとは……
それにしては、近すぎる。
そう……
近すぎるんだ……