とりあえず、この大学生たちは僕の熱い拳で殴った。
もうフルボッコ。
ヒットアンドアウェイ。
1発殴っては2発避け。
3発避けては4発殴り。
ずっと俺の攻撃のターン。
例えるなら二酸化炭素がミドリムシに闘いを挑むようなもの。
ミドリムシは、二酸化炭素を食べる。
つまり僕は彼らを捕食者のごとく圧倒的な強さを示し大学生を殴った。
いわばふるぼっこオンライン……
僕の拳とアンバランサーに勝てるものはいない。
「小野寺って意外と強いんだな」
百道くんが、そう言う。
「小野寺、今度アンバランサーなしで俺と勝負しろ」
滋くんが、そう言って笑う。
「なんなんだよ!
テメェは!」
大学生が、そう言って僕の方を睨んだ。
「僕は、ただの高校教師さ……」
「どこの高校教師かわからないが絶対にクビにしてやるからな!」
大学生たちは、そう言って僕たちに背を向けて逃げた。
「なんだ?アイツら大したことないな」
百道くんが、そう言って笑う。
「でも、いいんか?
あいつらも相当のワルやで?」
「海夜さん知ってるの?」
「あいつらも言っていたようにあいつらは、政治家の息子や。
影で女の子をレイプしては、もみ消しているって噂やで?」
「酷いヤツらだね」
「その上、あいつらを逮捕した警官はクビになったそうだよ」
美樹さんが、そう言ってため息をつく。
「そっか……
明日が怖いな」
僕は、そうってケラケラと笑った。
――次の日
僕は、学校につくと早々に校長室に呼ばれた。
「貴方、昨日派手にやらかしたそうね?」
校長室には校長と昨日の大学生と見覚えのある議員の人がそこにいた。
「お前は、何をしたのかわかるか?
一方的に将来のある若者を痛めつけその上怪我を負わせるとは……
ただですむとは思っていないだろうな?」
「いくらかくれるのですか?」
「何を言っているのだ?
これは、傷害だぞ?
私にかかればお前のクビひとつすぐに飛ぶぞ?」
議員は、そう言って僕の顔を見て怒鳴った。