「わかった。
私のことは好きにしていい。
だから、これ以上亜金を傷つけないでくれ」
玉藻は、そう言って両手を上げた。
「オーケー。
じゃ、まずは服を脱げ」
ハイジが、そう言ってイヤらしい笑みを浮かべる。
「わかった。
脱げばいいんだな……」
玉藻は、静かにそして震えながら服に手を当てる。
「やめろ!
玉藻脱がなくていい!」
「うっせんだよ!」
ハイジは、横たわる亜金の腹部を踏みつける。
「や、やめてくれ……
亜金を傷つけないでくれないか……
亜金、私は大丈夫だ」
玉藻が、静かにそして優しく亜金に微笑みかける。
「玉藻……」
「玉藻!
お前を亜金の前で犯してやる!」
「下衆が!」
清が、ハイジを睨む。
「いいのか?
爺、俺にそんな口を聞いても……
孫娘を今すぐ犯されてみるか?
なんならその映像をネットで流してもいいんだぞ?」
「く……」
ハイジの言葉に清が口ごもる。
「なんだ?
まだ服を着ているのか!」
ハイジは、ゆっくりと玉藻に近づき強引に服に手を当てる。
「止めろ」
亜金が、ゆっくりと立ち上がる。
そしてハイジを睨む。
「気が変わった。
お前を殺してから玉藻を犯すと言うか、調教部屋に送る。
そこで一生俺の奴隷になってもらおう」
ハイジは、笑いながら銃口を亜金に向けた。
「撃てよ!
撃てるのなら、撃てよ!」
亜金が、ハイジを睨む。
「ああ、望み通り撃ち殺してやるよ!」
ハイジは、亜金に向かって銃弾を放った。
そして、それと同時にハイジの右肩から血が噴き出る。
亜金は、無傷だった。
「思いだした……」
亜金が、呟く。
「ああ?
なんで、俺が銃に撃たれてんだよ!」
ハイジは、辺りを見渡すが誰もいない。
「簡単なことだよ。
銃弾は、俺に触れようとした。
俺は、ただその銃弾を俺の武器にしただけ……」
「ああ?
意味不明なことを言ってんじゃねぇよ!」
「わかんないよね。
俺にもわかんないもんね。
そうか、この能力こういう使い方もあるんだ」
亜金が、小さく笑う。
その目は、殺気に満ちていた。