ニートライター亜金の事件簿・改~第七章:MTTミンナの事情03 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法



「ハイジか……
 主を呼んだ覚えはないがのう。
 悪いことは言わん、帰って貰えんかのう」
清が、そう言うとハイジが笑いながらスマホの液晶画面を清の方に向ける。
スマホの画面には、橘に誘拐された女の子、下着姿の源口 直美が映っていた。
「これを見てもそう言えるか?」
ハイジは、そう言ってケラケラと笑う。
「直美に何をした?」
清がハイジを睨む。
「いっぱい楽しんだぜ?
 子供出来んじゃね?」
「お前なぁ!」
亜金が、近くにあるペンを掴みハイジに向かって刺そうとした。
しかし、ハイジはそのペンを掴むと亜金を蹴り飛ばす。
「亜金、お前ひとりで何が出来る?
 お前、覚醒していないんだろう?雑魚が」
ハイジは、そう言って掴んだペンを亜金に向かって投げる。
それを玉藻が、叩き落とした。
「どうして清さんを狙う?」
亜金は、そう言ってハイジを睨む。
「この爺さんの能力は、未来予知だ。
 俺らは、それが欲しい!
 こいつの能力は低いがな!」
「低いとは?」
亜金が、言葉を投げ返した。
「この爺さんの能力は、自分と少し周りの未来しかわからない!
 考えたらわかるだろう?
 全ての未来がわかれば、孫娘を誘拐されなかっただろうに」
ハイジは、そう言って亜金の顔を蹴る。
亜金は、うめき声をあげる。
「亜金!」
玉藻が、亜金を助けようと亜金の傍に近づこうとした。
「動くな!」
ハイジのその一言で玉藻の体が動かなくなる。
「な、どうして体が動かないんだ!」
玉藻が、体を動かそうとしたが動けない。
「いいだろう?
 この能力。
 女の体を自由に操ることが出来るんだぜ?」
ハイジが、下品に笑う。
「な……んだと!」
「玉藻だな。
 お前は勤にやることになっているんだが……
 その前に俺に犯されるか?
 お前に選ばせてやるよ!
 亜金を俺に殺されるか。
 俺に犯され亜金を生かすか……
 どっちがいい?」
ハイジが、そう言うと玉藻は顔を俯かせた。
「玉藻!
 俺のことは気にしなくていいから逃げるんだ!」
亜金が、大きな声を出した。
ハイジは、風を足に纏い亜金を蹴りあげた。
「玉藻は、動けねえって言ってるだろうがカスが!」
ハイジは、そう言って何度も何度も亜金を蹴った。