この子13~第十章:不幸を喰らう07 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法


13たちは、次の場所に進んだ。
すると1人の少女が立っていた。
東だ。


「ハイジと紫はダメだったようですね」


東は、そう言って笑うと剣を抜いた。


「ひとりで戦うつもりか……?」


無がそう言うと後藤の後ろに迫る影があった。
後藤は、大きく後退する。


「逃げられちゃった……」


女は、口に手を当てるとクスリと笑った。


「なんだ……?
 コイツは……」

「マスティマ……
 人を誘惑する目を持つ!
 アイツの目を見てはいけない!」


後藤が、大きな声で叫んだ。
メンバー全員は、目を閉じる。


「あれ?
 私の能力がばれちゃってる?」


マスティマは笑う。


「目を閉じた状態で私たちに勝てるとでも?」


東が、そう言って剣を後藤に振りかざす。
しかし、後藤はその剣を避ける。


「避けた?
 気配でわかったのですか?」


東が、後藤に尋ねる。
後藤は、何も答えない。


「サン・テグジュペリの導きのままに」


後藤は、そう言って凄い速さで東の剣をサン・テグジュペリで破壊する。


「え?」


東は、目を丸くさせるが、その瞬間に東は意識を失う。


「貴方……
 なにをしたの?」


マスティマは、後藤に尋ねる。


「サン・テグジュペリの導きのままに……」


マスティマは、その言葉と同時に意識を失った。


「もう目をあけていいっすよ」


後藤が、そう言うと13たちは目をあける。


「後藤、お前何をしたんだ?」


無が、後藤に尋ねた。。


「俺は、サン・テグジュペリの導きに従ったまでだ」

「サン・テグジュペリってお前の愛刀だよな?
 ベルゼブブの幹部2人を一瞬で倒せるものなのか?」

「倒せたよ。
 まぁ、サン・テグジュペリの導きには敵わない相手だったってことさ」


後藤は、そう言って笑った。


「さぁ、次のエリアに行くぞ!」


道長は、腑に落ちない部分があったが先を進むことにした。