この子13~第十章:不幸を喰らう04 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法



「亜金……
 意外とキーパーソンだったんでやんすね」


プレゲトンが、頷く。


「そうじゃな。
 さぁ、話している間も惜しい。
 亜金を助けに行くぞ」


清空がそう言うと13たちは、立ち上がる。


「でも、亜金が何処にいるかってわかるの?」


13が、そう言うと後藤が胸を張って言う。


「亜金の場所なら千里眼で見えるぜ。
 今は、富士の樹海にいる」

「え?一瞬であの場所に?」


タナトスが驚く。


「ゲートの能力者がいるのじゃろう」


道長が即答した。


「どこでもドア的な?」


遥がそう言うと道長が頷く。


「人工ゲートなら開発済みじゃ。
 今回ばかりは急がなくてはな……
 皆のモノ回復は完了したか?」


道長がそう言うと13たちは、頷いた。


「そう言えば、体力とかそう言うの回復してる……」

「ああ。
 なんというかこの場所力が湧いてこないか?」


無がそう言うと道長が豪快に笑う。


「ここは回復と力の部屋じゃ。
 ある程度のダメージなら一瞬で回復するぞ」

「そう……」


レテが、道長の方を睨む。


「なんじゃ?」

「……なんでもない」


レテが首を横に振った。


「そうか……
 では、皆のモノついてまいれ!
 ゲートの場所に案内する!」


道長は、そう言ってゲートの場所に皆を案内した。


「これが、ゲート……」


十五が、目を丸くさせる。


「アンタ、本当について行くの?」


タナトスが、そう言って十五の方を見る。


「……うん。
 だって友達だから」

「そう」


タナトスが、十五の頭を撫でた。


「そうじゃ、忘れるとことじゃった」


道長は、そう言うと十五の方を見た。


「解!」


道長は、その言葉と共に十五の腹部に一撃を入れた。