この子13~第九章:闇を喰らう22 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法


道長が、ゆっくりと無の方を見る。
無が拳を構える。


「む……?
 客人が来たようじゃな」


道長は、そう言って笑う。
道長の方に向かって衝撃波が向かっていく。
道長は、その衝撃波を避ける。


「あは!
 避けられちゃった!」


現われたのは、ベルゼブブの幹部、クレイジー・クレイジーだった。


「あら?ちゃんと当てなくちゃいけませんことよ?」


バビロンがそう言って扇子を広げて口元を隠す。


「でも、今回の目的は達成よ」


クレイジー・クレイジーが、無邪気に笑う。


「亜金、回収しました」


いずみが、そう言って亜金を抱きかかえる。


「おい!
 亜金をどうする気だ!」


無が、怒鳴る。


「あら?
 道長、雑魚が一匹残っているじゃない」


クレイジーが、そう言うと道長が笑う。


「ワシから見れば主も雑魚じゃよ」


道長がそう言うと、いずみに向かって攻撃を仕掛ける。
それをモトフミが、ガードする。


「所詮、人程度の攻撃……
 我の絶対防御の前には無力」

「モトフミ、お前も来たのか!」

「うひょー!
 女がたっぷりと眠ってやがる!
 コイツら全員持って帰っていいか?」


ハイジも現われる。


「ダメ……
 目的は亜金のみ」


いずみが、静かに口を開く。


「ち……
 まぁ、いい。
 どうせコイツら力もない癖にコイツを奪いに来るんだろ?」


ハイジがそう言って亜金の方を指さす。


「たぶんね」


クレイジー・クレイジーが、そう言って笑う。


「その時は、犯してもいいんだろ?」


ハイジが、嬉しそうな笑みを浮かべる。


「好きにしたら?」


クレイジー・クレイジーが、冷たく言い放つ。


「とりあえず、逃げますわよ」


バビロンが、そう言うと一同は姿を消した。