「話しがだんだんそれてきていないか?」
清空がそう言うと13が呟く。
「そうだね。
亜金君を助ける前に日が暮れてしまう」
すると遥が言う。
「別に日は暮れてもいいと思うけど?」
「どうして?」
13が、遥に尋ねる。
「だって襲撃と言えば夜が基本じゃない?」
「でも、たぶん暫く警戒していると思うよ?
亜金を連れて行った昨日の今日だからね」
「問題ないわ。
哀の結界は寝てても発動。
招かれざる敵は、すぐにその存在を哀に知らせるわ」
遥が、そう言うと13は上を見上げそして少し考える。
「侵入方法は無し?」
「そんなことはないわ。
私が、普通に家に招き入れる」
「え?」
「君たちは、私の生徒。
つまり、私の家に泊めてもなんら問題ないわ」
「問題あると思うけど……?
一応男子も女子もいるわけだし……」
「クラブの合宿とかにすれば問題ないわ。
私が顧問になるし……」
「俺、フェンシング部なんっすけど?」
理事長の提案に後藤がそう言って手をあげる。
「ウチの学校は、かけもちOKよ?
それに無君とか、クラブに所属していないけど試合に参加したりしちゃってるわよね?」
遥が、そう言うと無が驚く。
「知っていたのか?」
「あたりまえよ。
私は、この学校の理事長なのだから……」
「うむむ」
近藤は頷いた。
「じゃ、そのクラブに入るってことでOK?」
13が、そう言うと遥が軽く答える。
「OK♪OK♪」
「何のクラブ……?」
レテが、遥に尋ねる。
「科学部なんてどうかしら?
貴方たちは今日の夜、ウチの天体望遠鏡で星の観察をするって設定でどう?」
遥がそう言って、その場にいる生徒全員の顔を見た。