この子13~第四章:銀髪少女06 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法


プレゲトンは、涙を浮かべる。
それは、恐怖でしかなかった。

このまま舌を噛んで自殺をしようか……

そこまで、考えていた。


プレゲトンは、その男子生徒の唇を噛んだ。
それが、唯一出来るの抵抗だった。


「痛ッ……
 テメェ!何してんだ!!」


男子生徒が、プレゲトンの頬を叩く。
何度も何度も叩く。

そして、プレゲトンの服を脱がそうと手をかける。
プレゲトンは、目を思いっきり閉じた。


もうダメだ……


プレゲトンが、諦めかけた時、銃声が響いた。
男子生徒が首を押さえる。


「これは……?」


男子生徒の顔が青ざめる。


「血……?
 血だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


男子生徒は、プレゲトンから離れのたうち回る。


「何をしているの?」


そう言って小さな少年が、男子生徒の方を睨む。
その眼は誰よりも深く……
そして、冷たかった。