プレゲトンは、涙を浮かべる。
それは、恐怖でしかなかった。
このまま舌を噛んで自殺をしようか……
そこまで、考えていた。
プレゲトンは、その男子生徒の唇を噛んだ。
それが、唯一出来るの抵抗だった。
「痛ッ……
テメェ!何してんだ!!」
男子生徒が、プレゲトンの頬を叩く。
何度も何度も叩く。
そして、プレゲトンの服を脱がそうと手をかける。
プレゲトンは、目を思いっきり閉じた。
もうダメだ……
プレゲトンが、諦めかけた時、銃声が響いた。
男子生徒が首を押さえる。
「これは……?」
男子生徒の顔が青ざめる。
「血……?
血だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
男子生徒は、プレゲトンから離れのたうち回る。
「何をしているの?」
そう言って小さな少年が、男子生徒の方を睨む。
その眼は誰よりも深く……
そして、冷たかった。