この子13~第四章:銀髪少女04 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法


――とあるアパート


ベッドで横になる13の顔の上に1枚の手紙が舞い降りる。


「仕事か……」


13は、その手紙を一読する。
そして、ゆっくりと体を起こし、手紙を机の中にしまった。
13は、貰った手紙は捨てない。
それは、殺し屋としては、ダメかも入れない。
しかし、13にとってその手紙は、自分が生きた証なのだ。
13は、小さく息を吸い込むとアパートを出た。


「今度こそ、助ける」


13は、アパートのカギを閉めると学校に向かった。


「猫鍋高校。
 偏差値55。
 高くもなければ低くもない。
 そんな感じの高校か……」


13は、小さく呟くと足早に猫鍋高校に向かった。


――猫鍋高校・屋上


放課後のチャイムが鳴る。


「今日は、幾ら持ってきた?」


水梨 美紅(みずなし みく)が、プレゲトンに詰め寄る。


「イクラは、持ってきてない」


プレゲトンが、そう答えると水梨は、プレゲトンの頬を叩く。


「もう一度言うよ?
 幾ら持ってきたの?」

「お金は、無いでやんす」

「もってこい。
 今すぐ持って来い!」


水梨が、そう言ってプレゲトンを睨む。


「お金は、無いでやんす」


水梨は、再びプレゲトンの頬を叩いた。


「持って来いよ!
 またエンコーでもしてさ!」


プレゲトンは、悲しげな表情で水梨の方を見る。


「なに?その目……
 私に逆らう気?」

「エンコーは、嫌ですます」

「その喋り方、ムカつくんですけど?」


水梨が、そう言うと男子生徒が、2人の近くに近づく。


「なぁ、今日も1発ヤッてもいい?」


男子生徒が、そう言うと水梨は、半笑いで答える。


「別にいいけど。
 このロリ顔のどこがいいの?」

「タダでやらせてくれる女なんて、コイツくらいしかいないしね」


男子生徒は、そう言ってプレゲトンの頬に掴んだ。