ピノの旅(小説) | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

――4月14日







サクライーターは、昨日のピノの魔法によりあの場にいたサクライーターは、撃退することができた。

と言うか、残っていたサクライーターもあの魔法を見てみんな逃げてしまった。





逃げる=来年も来る





なのでまだ、俺たちの討伐は終わっていない。

と言うか、俺たちはあの後地元の人に怒られた。



と言うのも、地元の人たちは、サクライーターの肉も楽しみにしていて桜の季節以外の時期は、サクライーターの肉を食べれる町としても有名だったらしい。





外の世界には色々あるもんだと実感した。

残りのサクライーターは、討伐隊と協力して倒すことになった。



と言っても、空猫さんと星さんとは組んで進むことになった。





これから、1週間は討伐期間らしい。





サクライーターは、まだまだ残っている。



星さん曰く、数百~数千は、毎回狩っているらしい。

サクライーターは、草モンスター。



死んでも種を他の場所に飛ばすため、毎年毎年産まれては桜を食い散らし町に被害を与えている。





「亜金君」





星さんが、俺に話しかけてきた。





「なんでしょう?」



「今後、広範囲魔法は、禁止だよ?

 桜も傷つけちゃうしサクライーターの肉も取れなくなるしね」



「はい……

 すみません」





その光景を見たピノが、しょんぼりとして星さんの方を見る。





「ピノちゃんどうしたんだい?」



「あの魔法はね、ピノが使ったの。

 だから、亜金は悪くないの……」





ピノは、今にも泣きそうな顔だった。





「……そうなのか。

 じゃ、ピノちゃんも広範囲魔法は、禁止で頼むよ」





星さんは、そう言ってピノの頭を撫でた。





「うん!」





ピノは、とびっきりの笑顔で頷いた。





「にしても、この数……

 聞いてないよ?」





空猫さんが、星さんにファイルを持って尋ねる。

顔が、ニコニコ笑っているので怒っているのかどうかさえわかんない。





「すまないね。

 今年は、異常気象でサクライーターの数が多いんだ」





星さんが、謝るとプレゲトンがため息をつく。





「その分報酬は、増えるんだろうな?」



「ああ、もちろんさ」





星さんが、笑う。

今日は、一日休暇、何して過ごそうかな。

明日からは、またサクライーターの討伐だ。