ギフト(小説) | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

2013年01月15日火曜日、曇り。3連休が終わったもののニートの俺には関係ない。今日も、夕貴さんが、入院する病院へ行く。今日は、夢ちゃんはいないみたいだ。学生っぽかったしね。今日は、学校があるのだろう。今日は、ジョフランのシュークリームを手土産に夕貴さんの部屋に向かう。「夕貴さん、また来たぞー」「……」夕貴さんが俺を睨む。「そう睨まないで…… 今日は、ジョフランのシュークリームを持ってきたよ」「……」夕貴さんが、静かに携帯電話を弄る。【シュークリームを食べたい気分じゃないです】「じゃ、何が食べたいの?」夕貴さんが、無言で携帯を弄る。【エクレア】「……チョコ塗ろうか?」夕貴さんが、首を横に振る。「まぁ、今日は、シュークリームで我慢してよ」夕貴さんが、ため息を着いた後、俺からシュークリームを受け取った。そして、それを美味しそうに食べてくれた。まぁ、よかった……「おい、お前……」男の声が、俺の耳に入ってきた。振り返ると男子学生が、立っていた。「何?」「お前こそ何だ?」「俺、俺は亜金」「亜金? あぁ、姉貴の知り合いの半ストーカー男か」「俺ってそんな印象なのか……」俺は、少しガッカリした。姉貴ってことは、この子が卓君をイジメていた。水菜 瑞樹君かな?「で、何の用だ?」瑞樹君が、そう言って俺を睨む。「護衛だよ。 護衛……昨日も、君のお姉さんを狙った男の仲間がここに来たんだからね」「なんだと?」瑞樹君の顔が、歪む。俺は、簡単に昨日の出来事を説明した。そして、瑞樹君は、ため息を着いた後、俺に「出ていけ」と言って部屋を追い出された。はぁ……とりあえず、今日は、帰るか。