パンダが見た夢 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

パンダがでっかい夢をみた。
それは、夢だった……
それは所詮、夢だった。
叶わない夢だった。
叶うはずの無い夢だった。
叶ってはいけない夢だった。
パンダの夢は終わった。
いい夢をありがとう。
パンダは知らない誰かに。
お礼を言った。
ありがとう……
お礼を言っているのに……
なぜか涙がでた。

そして後悔をした……
その夢を見たことを……
見なければよかったと……
パンダは思った。
もう夢を見ないと……
パンダは誓った……
もう後悔しないと……

しかしパンダはある朝……

出会った。


一匹のウサギと……
パンダが気づいた時……

ウサギは、いつもパンダの傍にいた。
傍にいてパンダを励ました。
励ましてパンダを勇気付けた。
パンダは思った。
なぜこんなことを……
ウサギは、僕にするのだろうと……

不思議だった。
不思議でたまらなかった。
あるときパンダは聞いた。
ウサギになぜ良くしてくれるのかと
ウサギは答えた。


「秘密」と……

意地悪だと思った。
でも、嬉しかった。
怖かった。
返ってくる言葉が……
続いて返ってきた。
その言葉は……


「○〇」


だった。
その言葉で、パンダは幸せになった。


しかし、思い出した。
昔誓った言葉を、そのことをウサギに言うと……
ウサギは怒った。
そしてウサギは、パンダに言った。


『叶うはずのない夢なんてないよ』

パンダは自分が恥ずかしくなった。
そしてパンダは誓いを破った。


そしてパンダは、新たに誓った。


『強くなろう』

自分を思ってくれる人が居るのだから頑張ろう。
そう思った。
でも遅かった。
それに気づくのに……

パンダは今までの事を、後悔した。
でも遅かった。
パンダは願った。
パンダはずっとこのままで居たい。
永遠に永遠に。


そして、その願いは叶わなかった。
気づくとうさぎはいなかった。
パンダのまえからいなくなった。
探したけど、探したけど……
見つからなかった。


でも不思議と寂しくなかった。
でも不思議と涙はでなくなった。
でも不思議と心が痛くない。
でも不思議と体が動かなかった。
でも不思議となにも聞こえなかった。

そして、パンダは何処かへ行った。


誰も知らない何処かへ……
パンダはでっかい夢を見た。
それは、それは、でっかい夢だった。

叶わない夢だった。
(叶う夢だった)

叶うはずの無い夢だった。
(叶ってしまった夢だった)

叶ってはいけない夢だった。
(叶ってもいい夢だった)


パンダの夢は終わった。
パンダの夢は始まった。
パンダは知らない誰かに御礼を言った。


   『ありがとう』