変わり行く景色。 10年間、そこには木があった。 10年間、そこで生きていた。 周りの景色が変わっていくと同時に。 その木とも今日でお別れ。 亡くなったわけでもない。 亡くしたんだ。 この木が無くなり、次には大きな大きな 一本の電柱が立つことになる。 木はそんな事も知らず。 昨日まで一生懸命生き。 そして、今日。 意味もわからずに命を失った。 僕がいえることは。 今まで、ありがとう。 そして、ごめんなさい。 僕にはそれしか、言葉は浮かばなかった。