「尾上さん
お目覚めおめでとー♪♪」
俺は、そう言って花束を尾上さんのプレゼントしました。
「猫さん、おめでとーってなんか変」
南さんが、そう言って笑いました。
「でも、私の好きな花ばかり……
ありがとう、嬉しい……」
「そりゃそうだよ
私が選んだんだもん」
そう言って由香さんが、俺の肩に抱きついてきた。
「猫さんと由香さん仲良しだね……」
尾上さんが、そう言うと由香さんはニッコリと笑ってこう言った。
「だって、私達付き合っているモノ」
「え?」
一番先に驚いたのは、俺だった。
「何度か、ラブホに行ったしね」
「えぇ!!
アンタ達いつの間にそんな仲に?
ってか、由香が居なくなって凹む理由がわかった気がしたよ」
「え?
私が居なくなった時、猫さん凹んでいたの?」
「そりゃ、もう……」
「私が眠っている間に、色々あったみたいね……
なんか、損した気分……」
女三人寄れば姦しい
まさに、その通りだった。
普段無口な尾上さんも、よく話しているし、南さんも由香さんも楽しそうに話している。
これが、俺達の平穏の始まりなのかな??
俺は、そう思い窓の外を見た。
外はゆらゆらと雪が降り始め、本格的に寒くなる冬の始まりを俺に知らせてくれた。
※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。