平穏の始まり | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

「尾上さん
 お目覚めおめでとー♪♪」


俺は、そう言って花束を尾上さんのプレゼントしました。


「猫さん、おめでとーってなんか変」


南さんが、そう言って笑いました。


「でも、私の好きな花ばかり……
 ありがとう、嬉しい……」

「そりゃそうだよ
 私が選んだんだもん」


そう言って由香さんが、俺の肩に抱きついてきた。


「猫さんと由香さん仲良しだね……」


尾上さんが、そう言うと由香さんはニッコリと笑ってこう言った。


「だって、私達付き合っているモノ」

「え?」


一番先に驚いたのは、俺だった。


「何度か、ラブホに行ったしね」

「えぇ!!
 アンタ達いつの間にそんな仲に?
 ってか、由香が居なくなって凹む理由がわかった気がしたよ」

「え?
 私が居なくなった時、猫さん凹んでいたの?」

「そりゃ、もう……」

「私が眠っている間に、色々あったみたいね……
 なんか、損した気分……」


女三人寄れば姦しい

まさに、その通りだった。
普段無口な尾上さんも、よく話しているし、南さんも由香さんも楽しそうに話している。
これが、俺達の平穏の始まりなのかな??

俺は、そう思い窓の外を見た。
外はゆらゆらと雪が降り始め、本格的に寒くなる冬の始まりを俺に知らせてくれた。


※この物語は、フィクションです。
 実在する人物・団体とは、一切関係ありません。