結局昨日の晩、眠れませんでした。
朝、由香さんから電話がかかってきました。
でも、鬱陶しいのででませんでした。
今度は、南さんから電話がかかってきました。
でも、鬱陶しいのででませんでした。
嫌いな訳じゃない。
出ても良かったのかも知れない。
でも、出たくなかったんだ……
俺は、ぐったりと枕に顔を埋めた。
今日は、行動したくない……
Haruさん、はるかさんが亡くなり……
尾上さんまでもが自殺した。
死んではいないけど……
いつ目を覚ますのか解らない。
だから、心底疲れていた。
みんなが嫌いになった訳じゃないんだ……
車のエンジン音が近づいて来て、家の前でクラクションが鳴る。
窓から顔を出すと由香さんが、車に乗っていた。
そして、車降り、インターフォンを鳴らした。
その光景を俺は二階の窓から黙って見ていた。
俺は、居留守を使おうと思った。
だけど、由香さんの目が合ってしまった。
俺は、ゆっくりとベットから降りパジャマのまま外に出た。
「猫さん、それパジャマ?」
「うん……
眠いんだ……
だから、今日は遊べない」
「私も眠い」
「……だったら寝たらいいのに」
「そうする……」
「じゃ……」
俺が、そう言ってドアを閉めようとした時、由香さんが俺の体にしがみついた。
「一緒に寝よう……」
目を真っ赤にさせた由香さんが、上目使いで言った。
俺は、全くだらしのない男だと思う。
それを断ることが出来なかった。
辛いのは俺だけじゃ無いんだ……
俺は、由香さんを自分の部屋の中に居れました。
ベッドは少し大きめのベッドだから、二人寝るのには十分だった。
「おやすみ……」
俺達は、そのまま眠った。
子供みたいに手をつないだまま……
※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。