由香さんがお泊り | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

結局昨日の晩、眠れませんでした。

朝、由香さんから電話がかかってきました。
でも、鬱陶しいのででませんでした。

今度は、南さんから電話がかかってきました。
でも、鬱陶しいのででませんでした。

嫌いな訳じゃない。
出ても良かったのかも知れない。
でも、出たくなかったんだ……

俺は、ぐったりと枕に顔を埋めた。

今日は、行動したくない……

Haruさん、はるかさんが亡くなり……
尾上さんまでもが自殺した。
死んではいないけど……
いつ目を覚ますのか解らない。

だから、心底疲れていた。

みんなが嫌いになった訳じゃないんだ……

車のエンジン音が近づいて来て、家の前でクラクションが鳴る。
窓から顔を出すと由香さんが、車に乗っていた。

そして、車降り、インターフォンを鳴らした。

その光景を俺は二階の窓から黙って見ていた。
俺は、居留守を使おうと思った。
だけど、由香さんの目が合ってしまった。

俺は、ゆっくりとベットから降りパジャマのまま外に出た。


「猫さん、それパジャマ?」

「うん……
 眠いんだ……
 だから、今日は遊べない」

「私も眠い」

「……だったら寝たらいいのに」

「そうする……」

「じゃ……」


俺が、そう言ってドアを閉めようとした時、由香さんが俺の体にしがみついた。


「一緒に寝よう……」


目を真っ赤にさせた由香さんが、上目使いで言った。
俺は、全くだらしのない男だと思う。
それを断ることが出来なかった。

辛いのは俺だけじゃ無いんだ……

俺は、由香さんを自分の部屋の中に居れました。
ベッドは少し大きめのベッドだから、二人寝るのには十分だった。


「おやすみ……」


俺達は、そのまま眠った。
子供みたいに手をつないだまま……


※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。