さてさてさてさてさて……
今日も、由香さんに呼び出されました。
そして、その場に居たのは……
由香さんでした。
「猫さん発見♪」
いつもの如く、由香さんは、俺の胸にぴったりと抱きしめてきました。
とりあえず、俺も抱きしめ返してやりました。
「え?え?え?
今日の猫さん強引?」
「今日は、離しませんよ……」
「えっと、どういう事かな?」
「今日は、別の人とバトンタッチとかないですよね?」
「う、うん
ないよ……」
「そ、そう……
良かった……」
俺は、ゆっくりと手を放した。
でも、由香さんは離れてくれません。
「胸がドキドキしてるねー
なんか、楽しい♪」
「俺は楽しくないです……
そろそろ離れて下さい、視線が痛いです」
「つまんなーい」
由香さんは、そう言うと口を尖らせました。
「今日はね、私の家で、手巻きすしパーティーをしまーす」
「実家ですか?」
「私は、独り暮らしでーす」
「じゃ、南さんや尾上さんが居るとか……?」
「ざんねーん
私と猫さんの二人だよー」
「そ、そうですか……」
「じゃ、私の家にしゅっぱーつ」
由香さんは、強引に俺の手を引っ張り車の中へ入れました。
そして、そのまま由香さんのマンションへ……
ドキドキしました。
部屋は、思ったより綺麗で、ぬいぐるみがいっぱいありました。
「下着とか隠してあるから、探しても無駄だよー」
「探したりなんてしてませんよ……」
「ふーん
まぁ、いいや♪
ご飯食べよう♪」
由香さんは、そう言うと手巻き寿司セットを広げ、二人で食べました。
美味しかったです。
部屋の中だし、杉山も居ない……
「場所、わかったよね?」
「え?」
「私の家」
「あ、はい
意外と俺の家の近くですよね」
「うんうん」
「じゃー
いつでも遊びに来てね♪」
由香さんは、そう言うとニッコリと笑いました。
※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。