かごの屋 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

今日は、尾上さんとかごの屋へ……

はて……

俺は、どうして尾上さんとかごの屋に居るのだろう……

電話では、由香さんだったのですが……
何故か、待ち合わせの場所には尾上さんが……
そして、尾上さんの運転で、かごの屋に向かう事になりました。


「猫さん何が食べたいですか?」

「うーん
 ステーキが食べたいかも……」

「180gのやつでいいですか?
 私もそれにしますが……」

「いや、俺は120gのやつで……」

「あんまり、食べないんですね」

「あはは
 よく言われます……」

「ふーん」


尾上さんは、そう言うと注文を呼ぶベルを鳴らした。


「ご注文をお願いします」

「ステーキ120gを一つと180gの定食を一つ……
 竜田揚げ一つにフライドポテト二つ……
 焼きガニ一つに、お刺身一つとコーラーを下さい」

「かしこまりました」


店員は、注文を繰り返すとその場を去った。


「尾上さん結構食べるんですね……」

「そう?だって育ち盛りですから……」

「え?幾つなんですか……?」


尾上さんは、じっと俺の顔を見つめた。


「女性に歳を聞くのはマナー違反ですよ」

「あ、すみません」

「あはは……」

「え?」

「はるかさんにも同じように注意されたでしょ?」


尾上さんは、そう言うとニッコリと笑った。


「は、はい……」

「ダメですよ
 女性に歳を聞いちゃ……
 まぁ、少なくても猫さんよりかはお姉さんかな?」

「そ、そうですか……」

「はい」

「……」

「?」


尾上さんは、俺の隣に座った。


「今日もつけられてますね」

「え?」


俺は、それを聞き辺りを見渡すと杉山が居た。
杉山は、俺を睨んでいた。
それも、何かを憎んでいるかのように……


※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。