まおうのえにっき:十話 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

昼休み、万桜の周りに男子たちが集まっていた。

転校生特有の、質問攻め。


愛衣とは、どう言う仲なのか?

どこから引っ越してきたのか?

彼氏はいるのか?

趣味は何か?など等・・・


頃合を見計らってか、愛衣が、万桜をそこから

助け出し、食堂に案内してくれた。


『お疲れ様♪』


愛衣は、そう言うと万桜の前にお茶を入れてくれた。

その隣には令も居た。


『まさか、同じクラスにはなるとはな・・・』


零は万桜にそう言うと、クスリと笑った。

それを聞いた愛衣は、驚いたような顔で言った。


『えー?お兄ちゃんと万桜さんって知り合いだったの??』


『ああ、ちょっとね。』


万桜はそう言って誤魔化した。

昨日の事は、愛衣に知られてはいけない・・・。

そう思ったからだ。


『柊さんは、クラブには入るのかい?』


『いえ、まだ決めてないんです・・・』


零の質問に答えた万桜の返答を聞くと、愛衣はすかさず

こう言った。


『じゃ、私と帰宅部に入ろうよ♪』