まおうのえにっき:二話 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

万桜が、その声の場所に向かうと、一人の少女が、

6人の男に襲われていた。


『人と言うのは、どこまでも醜いですね…』


万桜はそうつぶやくと、魔力で竹刀を空から取り出し、

女の子から一番離れている男の後頭部を竹刀で、

殴りつけ、それに男が気づき振り返ろうとした男が

振り返る前に、わき腹を蹴り、そこを踏み台にして、

少女の前に、立ちふさがった。


『怪我は無いですか?』


万桜は少女に尋ねると、少女はコクリとうなずいた。


万桜が立ちふさがり、男達が状況を理解できた時には

6人居た男が3人になっていた。

残っているのは、長髪のロンゲ、顎ひげ、ニット帽を被った男の3人


『ち…折角の俺たちの狩の邪魔をしてんじゃねぇーよ!』


ロンゲの男は、イライラしている口調で怒鳴りつけた

しかし、ニット帽を被った男がニタニタ卑しい笑いを浮かべながら言った。


『まぁ、いいじゃねぇか。この女も上玉だぜ…

なぁ?マサ?』


『・・・・』


マサと呼ばれた顎ひげの男は、一言も話さなかった。


『おい、マサ…?どうした?』


男がマサの肩を軽く叩くと、マサは倒れた。


『おい!テツ!はなれ・・・』


テツが、振り返るとロンゲの男がテツの方に飛んできた。


『五月蝿いゴミ無視ですね…』


万桜は、男達が無駄口を叩いている間に、マサの後ろ首を

強打して、テツの意識を奪い、そのままニット帽の男を倒す

つもりだったが、先にロンゲの男を倒す事にしたのだ。


万桜は、威圧するような口調でテツを睨みつけた。


『貴方には地獄を見て貰いましょうか…』


万桜が、テツに一撃を食らわそうとした時、そらから

流星が舞い降りた。


その流星のは、テツに直撃すると、テツは吹き飛び、

流星は、男の姿となり、頭を撫でながら万桜の方に目をやった。


男は何かを言いかけたが、口を開いたのは万桜だった。


『かみさんですよね…? お仕事はどうなさいました?』