第三話:女の子 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

左腕が痛い。
左腕が痛い。
左腕が痛い…

さっきは、違和感なく動いたのに
今は動かない。

隼人は悔しくて、情けなくて涙が出た。

しかし、左目からは涙がこぼれなかった…

「いたいの?」

声が聞こえた。

右目でその声の主の方を見ると隼人と同じ年位の
女の子が隼人がねているベッドの横に立っていた。

「わたし、せんせいよんでくるね!」

「あ・・・」

女の子はそう言うと白い部屋のドアを開け
廊下を走って行った。

隼人はこの時、はじめて自分が病院のベットにいる事に気づいた。