病院:一話 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

警報器の音が頭に響く…

あぁ…
僕に何が起きたんだろう…

石油臭いな…

隼人は額の汗を拭うと

服の袖にはびっしりと血が付いていた…

あ…
車に戻らなきゃ…

薄れ行く意識の中顔をあげると

戻るべき車は炎に包まれていた…
炎の中から妹の遼の泣き声が聞こえる…

『あついよ~
にぃにぃ…どこぉ~?』

『はる…』

隼人はその言葉を続ける事無く
車の爆破に巻き込まれ吹き飛ばされた…

近付いて来ているるはずの
救急車のサイレンの音が
何故だかだんだん遠くなっていった…