持てない男~3話 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

モテない男が恋をした、それは一言でも異性と話をしただけで可能性がある。モテる男が恋すると一言話すだけで落とす事がある…。

メールを送って一晩が過ぎた…

でも、まだメールは届きません。

やっば、からかわれて居たのかな…
夢は見るもんじゃないな…

ぽそりとそう思った。

朝食を済せ、会社に向う準備をしている途中で携帯に電話が入った。

『おはようございます!橘です…えっと昨日の…』

昨日の女性だった
番号は教えていないはず…
携帯を変えよう…
ふと、思った…

そして、この携帯を宝物にしよう!
モテない男は知らない女性から電話が来たら警戒するが…
知っている人からの電話なら番号を
教えていない人からでも、気にならない!
器のある意味大きな男なのだ!

朝、女の子と電話で楽しく話した。
それだけで、一日楽しく過ごせた。
仕事も順調に過ごせた。

なんだか少し勇気がでた…

仕事帰り、彼女を待って見ようと思ったが、やめた

嫌われたら嫌だし…

押しが弱いと思われるかもしれないが、ここがモテるやつとモテないやつの境界線…

モテるやつが押せば開いては押されるが、そうでないやつは靡くとは限らない、そしてモテないやつが押すと、押し返され場合によってはストーカー扱いされる事もあるらしい…
俺は幸いそんな、経験は無いが、というか、そもそも携帯に女性のアドレスなんて一つも無い…

だからか、逆に怖いのだ…
どんなメールを送り、どんな電話をして、どんな会話をすればいいのか…
デートの誘い方の一つも知らない。
友人にメールで、相談して見た。

すると、すぐに返事が返って来た。
[普通に送ればいいよ]

その、普通が分からない…

……悩んでいる内に
彼女から電話がかかって来た。

『こんばんは、
ちょっと誰かの声が聞きたかったから
電話しちゃいました…
あのご迷惑だったでしょうか…?』
このまま自殺して幸せな気持ちのまま天国に行きたいくらい幸せなな気持ちになった。

『め、迷惑じゃないです!い、いつでもお電話下さい!』


緊張して、ほとんど下が回らなかった…

嫌われたな…
少しの失敗で嫌われたと感じてしまう…

それが、モテない男の性なのだ…