真っ赤なお鼻のトナカイ~皆と違うからこそ頑張れた。 【5話】 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

暖かい部屋に、暖かい毛布・・・

赤い鼻のトナカイが目を覚ますと、
目の前には暖炉があり、男の子が体を優しく撫でていた。
赤い鼻のトナカイはその男の子に名前を聞いた。
男の子はクラースと名乗った。
すると、クラースは赤い鼻のトナカイに名前を聞いた。
しかし、赤い鼻のトナカイは首を横に振った・・・

クラース 『もしかして、名前・・・
      ないのか?』

赤い鼻のトナカイは首をゆっくりと縦に振った。
するとクラースはにっこりと笑いこういった。

クラース 『じゃ、お前は今日から俺の子分で
      ルドルフだ!』

ルドルフ 『ルドルフ???』

クラース 『そう、ルドルフ!俺専用のトナカイだ!』

ルドルフ 『......か。』

ルドルフは最初何か言ったような気がしたが
クラースには声が小さくてわからなかった。
ルドルフは少しだけ寂しそうに笑うと
ゆっくりと目を閉じ再び眠りに着いた。


『僕はあと何回

  ルドルフでいれるのかな・・・?』


ルドルフは心の中でそっと呟いた・・・



【続く】