夕日がまぶしい病院の屋上
今日は俺達は小さな結婚式をあげた。
銘は恥ずかしそうに少し照れながら僕に尋ねた。
銘 『ねぇ・・・
本当によかったの?』
彼方 『え?』
銘 『本当に私でよかったの?』
答えなんてもう決まっている・・・
彼方 『うん!』
銘 『・・・・
ありがとう♪』
夕日が眩しくて彼女の顔が見えない・・・
それは、笑っているのか?
それは、泣いているのか?
僕は少しでも彼女の顔を確かめるために目を細めた・・・
すると、口に辺りにふんわりとした柔らかい感触があたった・・・
彼女の匂いが・・・
彼女の息遣いが・・・
体を伝って感じることが出来た。
彼女の長い前髪が頬をかすめる・・・
少しこそばゆい・・・
それが心地がよく俺は、暫くこの感触に浸ることにした・・・・
・・・・・
・・・・
・・
どれくらい時間が経ったのだろう・・・・?
彼女はそっと僕から離れ、先ほどの行為を恥ずかしがるかのように屋上の隅に移動した・・・
彼方 『・・・・』
銘 『ねぇ・・・・
彼方君・・・・』
彼方 『ん?』
銘 『ありがとう』
彼女は幸せな顔で優しく微笑んだ・・・
夕日の効果も重なって凄く綺麗だった・・・・
銘は凄く綺麗で・・・
だけど、少し寂しげだった・・・
夕日の太陽が彼女を包み込み
僕の視力を奪ったとき・・・
彼女は僕の視界から姿を消した・・・・
一瞬、何が起きたのかわからなかった・・・
彼女が飛び降りたことに気づくのに数秒の時間が過ぎたよ
彼方 『銘ちゃん・・・?』
僕は彼女の名前を呼んだ・・・
しかし、その声は虚しく・・・
そして、切なく響いた・・・
・・・・・・
・・・・
・・
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