【SS】ダイエー様は7人兄妹・番外【ぷーは騙されてはおりません!】


UP~☆

漫画にするとUPが年明けになりそうだったので文章にしますたww
読みづらいかもですが、これが私の全力全開ですので魔王に脅されてもクオリティは変わんないですww



※漫画でUPした【ダイエー様は7人兄妹】の番外的なものです。

※眉毛が7人兄妹で、それぞれにお相手がいます。
 長男・大英様 【本田 x 大英】
 次男・現代英 【フランシス x 現代英】
 三男?・海賊英 【普憫 x 海賊英】
 長女(仮)・にょいぎ 【日帝 x にょいぎ】
 四男(仮)・鬱英(米独立後のへこんだ英) 【メリカ x 鬱英】
 五男(仮)・少年英 【親分 x 少年英】
 末弟・ちびりす 【マシュー x ちびりす】」

※今回は普憫と湾ちゃんしかでてきません。
 どうして湾ちゃんなのかは、特に意味はなく単なる気分ですww









【ダイエー様は7人兄妹・番外】ぷーは騙されてなどおりません!



「普憫ーー!!
 眉毛に騙されてるって本当ネー?」

 わくわくしながら朗らか且つ不躾に声をかけてきたのは、俺の予想とは違う人物だった。

「……あー、お前…湾ちゃん?だっけ?
 その話はどこで仕入れたんだ?」
「そうね、湾だヨー!
 話の出所は秘密だヨー☆」

 可愛らしく人差し指を口にあてているが、正直可愛いとは思えないのは話の内容のせいだ。

 やれやれと思いつつも、俺は湾ちゃんの誤解を正した。

「期待に添えなくて悪ぃけどよ、ラブラブだから、俺達」
「嘘だヨー!!普憫は虚勢を張ってるだけネ!!正直にぶっちゃけてしまうネ!!」


 おw前www
 どうしてそんなに自信に満ちた態度で主張できるのか、はなはだ疑問だ。
 なんだよ、そんなに俺がリア充なのが許せないのか、ひでぇよ、もぅ!!
 自信たっぷりの湾ちゃんに少し押され、嫌な汗が俺の頬を伝う。


「虚勢じゃねぇし、ラブラブだっての」
「だって今日は普憫の誕生日っショ?なのにアーサーはムキムキと一緒にデートしてるっショ!?これは普憫が遊ばれてる確かな証拠ネ!!」


 あー、なるほど。それか。
 それを知ってたから自信満々なわけか。
 俺は納得して一息つき、ついでにおされ気味だった自信を取り戻した。
 それを根拠に息巻いていたのなら、ちょっと悪い気もするが完全に論破させて貰おうとしよう。


「ばっかか、お前!デートじゃないっての!!
 あいつらは俺様のおつかいに行ってるだけだよ!」
「へ?おつかいネ?」


 そう、あいつらは今ふたりっきりで買い物に出かけているがデートなどでは断じて無い。
 ってか、俺様想いのヴェストが俺の恋人といちゃいちゃするなど絶対にありえないのだ。
 あーー、俺様まじ愛されてる!!

 あいつらが買い物に出かけた理由はただ一つ!
 (まぁ、俺様としては二つなんだが……、二つ目はあいつらにも言ってないしな)


「ことりさん(ぬいぐるみ)の取り換えカバーが出たからって本田から連絡があったからアイツらに取りに行ってもらったんだよ……。
 だから断じてデートではない」

 大事なことなので2度言いました。
 因みに、このことりさんの取り換えカバーというのはいつだったかの俺様の誕生日に本田が送ってくれたものだ。……これを俺にくれたあとにアイツは市場に同じものを流したけどな。
 まぁ、型が同じだけだから気にしちゃいないけどな。
 あぁ、あぁ、気にしちゃいないぜ?
 ネット開いたら同じことりさんの画像を見て微妙な気持ちになったが気にしちゃいないからな!!
 …………なんか話がそれたが、そんなことりさんの付け替えカバーが出たそうなんで買いに行ってもらったんだ。日本まで。
 何度も言うが、デートではない。
 ましてや新婚旅行などでもない!!


 とか考えていたら、目の前で湾ちゃんが眉根を寄せながら唸っていた。

「そっかー……。
 でもっ、二人がその気になっちゃえば元々はおつかいでも結果的にはデートになれるヨ!!」
「……そんなに俺とアイツを別れさせたいの、湾ちゃん?」

 これは、あれか?ってか、あれ以外にないだろうな。

「そういうわけじゃないヨー!私の勝利のために必要なだけだy」

 お、口が滑ったな。
 これで予想は確定だ。
 …………まったく仕方がないな、こいつも。
 俺は溜め息をつきながら呆れた目で湾ちゃんを見る。

「………………つまり、俺らで賭けてんのな」
「ちっ、違うんだヨー」

「相手は本田か」
「……うぅ…、ばれちゃったヨー……」

 やtぱりアイツか。
 本当にどうしようもないな、アイツ……。

 苦い顔をしている湾ちゃんの頭を俺はぐしゃり搔き回した。
 本田への牽制をしておくために、湾ちゃんに伝言を頼んだ。

「本田に言っておけ……、ネタに詰まったからって平和なカップルに波風立たせようとすんなってな」

 今回は何事もなかったが、一度痛い目をみたことがあるから正直油断などできない。ほっんとに性質が悪いなアイツ……。

「………、本当に、ほんとーに!……振られてないノ?」

 重ね重ね失礼な物言いに俺は口を歪ませて答える。

「ケセセ…ッ、もう一度言うぜ?
 俺達はラブラブだ、アイツは俺の最愛の恋人で、俺もアイツの唯一の恋人だ。
 まだ疑うようならアイツを落としてみろ。
 ま、みすみす渡すようなマネはしないがな?」

 こんな挑発をしてしまって後悔しないかって?
 勿論、しねぇな。


「凄い自信だネー?」
 
 別に余裕をかましているわけじゃねぇ。

「事実だからな?
 アイツは誰にも渡せねぇよ」

 アイツが俺に勝負を挑んできた時から、俺はアイツのものでアイツは俺のもの。
 そうなったんだ。

 ちっとも揺るがない俺を見て諦めがついたのか、湾ちゃんははふぅと息を吐いて踵をかえした。

「…………ふぅ、わかったヨー。
 今日は普憫の勝ちでいいネ。
 でも………、次を見てろネ!
 絶対逆転勝ちするヨ!」

 ………どうやらまだ諦めてはいないようだ。
 本田といったい何を賭けたんだろうな。知りたくはないが、ちょっと気になってしまう。


 でも、まぁいい。
 何度も来るようなら、その度に返り討ちにしていけばいいだけだ。
 あぁ、まずいな。口元がどうにも緩んでしまう。

「ケセセセ…ッ、いいぜ、いつでもかかってこい!」


 負ける気など微塵もない。
 さぁ、現実の見えてないやつはいつでもかかってこい!!


 あぁ、ほんとに……。


「負ける気はしねぇな!!」








 END