もう別れてもいいですか? | 自分軸での自分の人生を生きる。

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辛かった過去、毒親の毒を解毒中のアラフォー。
自分も家計も見直し中。

自分軸で自分らしく生きる為の試行錯誤の記録


日々のことやお金や子育てなども☆

最近読んだ本

 

 

この本は、夫源病に苦しむ妻が長年連れ添ったパートナーと熟年離婚して晴れ晴れしく自分の人生を取り戻すまでのお話。


熟年離婚に至るまでには相当な葛藤と悩み、苦しみがあった。


こちらは今の私の心境にぴったりなタイトルに惹かれて、次にあらすじを確認してすぐに読みたくなった。


実際に読み始めたら、グッと内容に引き込まれてしまった。

垣谷さんの本はどれも共感出来る内容だったり身に染みる内容が多いので好き。





主人公の澄子58才は、亭主関白でモラハラ、本には書かれていなかったけれどたぶん尊大型ASDや自己愛性パーソナリティ障害もあるんじゃないかという夫に長年連れ添って尽くしてきた。


夫は妻のことを見下し、下女(身の回りのお世話や家事育児をさせる、昔で言う奉公人)または奴隷のような扱いを長年してきていた。


澄子は、そんな夫になぜか逆らえず、嫌だと思いながらも長年夫に尽くしてきた。

昔は特に、夫の立場が強く亭主関白なのは当たり前、良妻賢母が良しとされ、夫に(経済的に・立場的に)守られて暮らすのが普通、妻は夫より出しゃばってはいけない、夫より下でなければならない、女は3歩下がって夫を立てろという価値観が普通の世の中だったし、どこの家庭も似たかよったかだったからだ。


しかしそんな澄子も、最近では夫のことが嫌いでどうしようもなく、触られるだけでも鳥肌が立ち、同じ空間にいるだけで閉所恐怖症に襲われるようになった。

夫と暮らすことがどうにもならないくらい苦痛に感じるようになり、自分が夫源病だと自覚する。


辛い毎日だったが、主婦仲間と夫の愚痴や悪口を言い合い、なんとなくお茶を濁しながら我慢する日々を送っていたのだが、ある日、高校の同級生から夫が亡くなったと喪中ハガキが届いたり、昔の親友が離婚したという話を耳にする。


それからは、うちの夫も◯んでくれたらいいのにと強く願い、離婚したい気持ちも強くなった。

が、夫が◯ぬ見込みはないし自分に経済力がないことからなかなか離婚にも踏み切れず、これまでの生活をずるずると続けていた。



…………(長いので一部説明を割愛)

紆余曲折あったが、別居の後に最終的には無事に離婚出来た澄子。

離婚に迷っているときは別れたあとの生活を思い恐怖していたが、いざそうなってみると案外少ないお金でもなんとかなることがわかった。

気持ち的にもガラッ前向きに変わり、一人で生きていける自信も手に入れた澄子。
奴隷扱いしてくる嫌いな夫と別れられたことや、自分の為の人生を歩めるようになったのがとても嬉しそうで、こちらまで勇気を貰えた。

一方、あんなに威張っていた夫は、離婚後は元気がなく不健康にぶくぶく太った姿を晒して生きているらしく、それも痛快だ(笑) 

ザマーミロ! と思わず思ってしまったニヤニヤ(笑)



この話、定年間際の夫婦の話なんだけど、主婦なら誰しも感じたことのある感情の描写が多く、わかるわかる!と何度も頷きながら読んでしまった。

そして、まだアラフォーなのにこんなに共感してしまっていいんだろうか、これは私達夫婦の未来の姿かもしれないと思うと他人事ではないし、離婚するとなったらこんな感じなんだ…と色々思うところがあった。
離婚の準備や手続き、双方の心の動きなどに関してもかなり勉強にもなった。




この本の中で印象的だった内容。

妻は自己犠牲的に夫や家族に尽くすけれど、男は結婚してもなかなか自分を変えようとはしない。寧ろ、献身的に尽くされれば尽くされるほど自分が上になった気になり暴君(支配者)になりやすい。

妻は夫の生活や気持ちを思いやるが、夫は妻のことを気遣ったり思いやることはないということ。(本の中では)
離婚となったら特にそう。財産分与なども、離婚を切り出された当てつけに全部自分のものにしようとする場合が多い。

男は言われないとわからない。なんてよく言うけれど、あれは嘘。本当は言われなくてもわかってる。気づかないふり、見ないふりをしているだけ。
だから、別れた元夫のことなんて気にかけてあげる必要はないよ。情は不要だからね。

という部分。



自分を大切にしてくれない相手を大切にしてやらなくてもいい。
結婚は修行だとか言うけれど、耐えるばかりが正解ではない。
嫌な相手とは離れて、自分を大切にする行動をしてもいい。
その為にも、相手に寄りかかって依存的な生き方をするのはNGだ。
結婚生活を続けてもいいし、別れてもいいしと、どっちでも自由に選べるようにしたい。
その為にも、経済的にも精神的にも自分の足で立って生きられるようにしたい。

そう思った。





それから、こちらも読んだ。

 

 

この本の中にも書いてあったんだけど、日本男児にモラハラが多いのは、明治時代に女(妻)は男(夫)に従い尽くすようにとか、男尊女卑の内容が法律で決められたことが始まりだそう。

法律が変わり時代が変わっても、人々のなかで今日までその意識が続いてしまっているらしい。


幼少期から偉そうで家事をしないお父さんを見て育ち、潜在意識に刷り込まれているから、後から男女平等と教わっても遅いらしい。


だから未だに、

男は仕事、女は家事・育児、

男は主人(一家の主)・女は従属物(奥さん)

みたいな意識を持っている。

男も女もそれが普通だと思って生きている人が多いとのこと。


私もそう思って生きてきたし、結婚したら夫の苗字に変えるのも普通で違和感を持っていなかった。



時代は令和。


共働き家庭が増え、一人で生きるなど自由な生き方も選べる時代。


結婚とは、男女平等とは。

人々が価値観を変えていかなければいけないなと思う。