日本は絶対に戦争をしてはいけない。

日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから――。

「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、

私たちの致命的な欠点とは何か。

ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。

作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。

 

 

時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。

村上海賊――。

瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。

彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。

海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。

この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。

本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 

木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。

 

 

天下統一に乗り出した織田信長が、大坂本願寺を攻め立てていた天正四年。

一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされていた。

海路からの支援を乞われた毛利家は、村上海賊に頼ろうとする。

織田方では、泉州淡輪(せんしゅうたんのわ)の海賊、眞鍋家の若き当主、

七五三兵衛(しめのひょうえ)が初の軍議に臨む。

武辺者揃いの泉州侍たち。

大地を揺るがす「南無阿弥陀仏」の大合唱。

難波海で、景(きょう)が見たものは――。

激突の第二巻。

 

 

織田方の軍勢は木津砦に襲い掛かった。

雑賀党一千の銃口が轟然と火を吹き、その猛攻を食い止める。

本願寺門徒の反転攻勢を打ち砕いたのは、京より急襲した信長だった。

封鎖された難波海へ、ついに姿を現す毛利家と村上家の大船団。

村上海賊には、毛利も知らぬ恐るべき秘策があった。

自らの家を保つため、非情に徹し、死力を尽くして戦う男たち。

景の咆哮が天に響く――。

波瀾の第三巻。

 

 

難波海での睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。

能島村上の姫、景(きょう)の初陣である。

ここに木津川合戦の幕が切って落とされた! 煌めく白刃、上がる血飛沫。

炸裂する村上海賊の秘術、焙烙玉。

眞鍋家の船はたちまち炎に包まれる。

門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は――。

乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が、読者の圧倒的な支持を得た完結編。

 

 

7月の読書は、

勤め先のボス(教授)が部屋に無造作に積み上げている本の山からお借りしたもの。

 

村上海賊の娘は読んでみたかったので、ラッキー爆  笑

面白いですよ〜

未読の方は是非読んでみてください。

痛快で切ない・・・私は景が大好きです。

 

百田さんの作品は3作目で、これも非常に考えさせられる物でした。

永遠の0もそうでしたが、戦争というものについて、

人は時に思いを馳せた方が良いと思うのです。

戦争・・・これほど残酷で理不尽で、

悲しいものがあるだろうかといつもたまらない気持ちになります。

繰り返してほしくない、地球上から全て消えて欲しい、切実に思います。