4月28日は術後3年目の検診でした。
最初にMRI検査を受けました。
いつものように何とも知れない音を聞きながら横たわっていましたが、この音さえなければぐっすり眠れるのにと思いました。
ところで私の場合、MRI検査では造影剤は用いていません。
私は半年置きにMRIもしくはCTを受けているのですが、造影剤のせいなのか検査後に体がほてって体温や血圧が高くなることが2度ほど続きました。そのことをH先生に報告すると「ねこまたさんは造影剤なしでいきましょう」と言われました。
造影剤なしでも検査が受けられるのならそっちの方が全然いいと思っています。
口腔外科に戻るとH先生がモニタで画像を一通り見て、「画像はまだ全部は出ていませんが、見た限り問題なさそうですよ」とコメントしてくれました。
診察の結果も「落ち着いています」と評価をいただき、術後3年を無事にクリアしました。
「3年を過ぎると通院の間隔は、ご希望によって3カ月の人もいれば6カ月の人もいますが、できれば今のペース(2ヶ月に1回)でいきたいのですが」と言われました。
H先生は何事もすごく慎重なのでそう提案したのだろうと思いましたが、H先生と会うと安心しますし、病院に通うことはあのころのことを振り返るきっかけにもなりますので、今後も2ヶ月に1回のペースで通うことにしました。
私は舌癌は2年を過ぎたら脱出できるだろうと思い込んでいましたが、3年目は思った以上に壮絶でした。
去年の春先から鼻のグスグスがひどくてポケットティッシュが手放せませんでしたし、
お盆過ぎから腹痛でのたうち回る日々が続き、内科で検査をしたところ大腸にポリープが見つかりました。
「せっかく舌癌から脱出したと思ったのに今度は大腸癌か…」と気持が凹みました。
でも3年が近くなると体調の方は落ち着いてきました。心の方もだんだん安定して、この先どうなるのかわからないけどどうにかなっていくのだろうと受け止めることができるようになりました。
術後直後のあの地獄のような体験も今となっては懐かしく感じられるようになりました。
3年が一区切りかなと思うようになりました。
実家の近くの川にたくさんの鯉のぼりが泳いでいました。
3年前は鯉のぼりどころじゃなかったけれど、こうしてゆっくり鯉のぼりが見られることは幸せだと思いました。