昨日は定期検診でした。
いつもはエコー検査を受けてから診察なのですが、今回はエコー検査はありませんでした。
診察券をはさんだファイルを口腔外科外来の受付に提出すると、5~6分ほどして「ネコマタさん、どうぞ」とH先生から呼ばれました。
デンタルチェアに腰掛けると「8月は暑かったですね~」とH先生が言いました。「本当に暑かったです」と返しました。
福岡はこの夏異様な暑さで、猛暑日が20日続いたこともありました。
休みの日は出かけることはなるべく控え、家でゴロンゴロンしていました。
「お変わりありませんか」と聞かれ、「変わりないです」と返すと、「舌の動かし方が気になるとかあれば教えてほしいのですが、1年経つと舌は落ち着いてきますからね」と言われました。
H先生はいつものように舌の再建部分から始めて、口の中をまんべんなく診察していきました。
そしていつものように「これは前腕皮弁。やわらかいので舌には最適。触ってごらん」「やわらかいでしょ?」などと研修医に説明していました。
ひととおり診察が終わると「舌はきれいです。赤と白と黄色がほどよく混じっています。黄色は汚れなのでない方がいいのですが」と言われました。
3月にMRIをとって半年経ったので次回はMRIをとりたいと言われました。
造影剤を使うので、腎臓の機能を診ないといけないということで、採血をすることになりました。
私は元々採血が苦手なのですが、退院後はさらに苦手になりました。
右腕の血管は細くて見えにくいので、それまでは左腕からとってもらっていましたが、左前腕の皮膚と血管を剥がしとったため左腕からの採血は禁止されているのです。
慣れてない人が採血すると注射針を何度もさし込んだり、手首に近いところの細い血管にさし込んだりして、痛くて涙が出そうになったこともあります。
しかし、ここの病院でいつも採血してくれるベテランの看護師さんは採血がとてもうまく、最初にちくっとした以外は全然痛くないのです。
「本当に血を採っているのだろうか?」と右腕を見ようと思いましたが、自分の血を見て倒れてしまった経験があるので振り向くのはやめました。
カルテをもらうまでの間、外来の反対側にある病棟をじっと見ていました。
自分も1年3か月前まではあそこにいたんだ、もう2度とあそこから出られないかもしれないと思ったこともあったんだと当時のことを思い出していました。
退院のとき「ネコマタさん、通院のときは必ず私に会いに来てくださいね」と担当の看護師さんから言われましたが、一度も顔を出していません。
1つは恥ずかしいのもあるのですが、病棟に足を運ぶとまた入院してしまいそうな気がするのです。