5月19日(術後19日目)
点滴は外れたものの、やはり夜は眠れず、4回もトイレに起きてしまいました。
全体的に眠りが浅いのです。
仕事をしていないし、疲れてもないので、こんなものかと思いました。
いつものように処置がありましたが、左腕に巻かれていた包帯がついに解かれました。
初めて術後の左腕を見ましたが、赤々として痛々しくて、今年の夏は半袖は無理だなと思いました。
45分ほどしてまた先生に呼ばれ、左腕を石鹸で洗うように言われました。
左腕を洗ったところほとんど痛みはありませんでした。
その後も担当医の先生方が丹念に左手の処置をしてくれました。
「これで処置はほぼ終わりですね」と言われました。
16時過ぎにまた先生に呼ばれて処置室に行きました。
いよいよ気管切開の穴を塞ぐ手術が始まりました。
いつものことながら、麻酔注射を打たれたときはすごく痛いのですが、その後は痛みはほとんど感じませんでした。
何やら器具がのどの骨にあたって、コリコリする感触がしましたが、手術は30分ほどで終わりました。
のどに分厚いガーゼを貼られました。
「穴は自然に塞がるので全部は塞がなかった。様子を見て何度かやり替えをする、1回で済む人もいるけど」とH先生から言われましたが、こんなことを何度もされたらたまったものではないので、1回で済む人になろうと思いました。
のどの穴を完全に閉じられていないので、穴から息が漏れて変な感じがしました。声も出しづらくなりました。のどを押さえれば声が出せるのですが、口から痰を出せなくなりました。出そうとすると、のどの穴から痰が出てきてしまうのです。
夕食前からのどが痛みだしました。きつく貼られている分厚いガーゼにのどが締め付けられるのです。鏡を見ると分厚いガーゼに血がにじんでいました。
あわててナースコールを押したところ、看護師さんが担当医の先生を呼んでくれました。
ガーゼの付け替えをしてくれて、さっきよりは緩めのガーゼになりました。
出されたロキソプロフェンを2錠飲むとだいぶ楽になりました。
気管切開の穴が塞がれば絶対楽になるものと思っていましたが、かえって苦しくなりました。
やまいが治っていくのは大変なことだと思いました。
21時に心配したH先生が病室に来てくれました。
「大丈夫です」と伝えましたが、こんなに遅い時間に来ていただいて、申し訳ないと思いました。