5月7日(術後7日目)

 

この日は久々に教授回診がありました。私は処置室には行けないので、教授ご一行が訪問してくれました。尿の量が多いと教授から言われましたが、私にはどうすることもできません。

左手の拘束がゆるくなり、少し楽になりました。

 

この日も歩行訓練がありましたが、日に日に右足の親指が腫れてきて、クロックスに足が入らないのです。足を引きずりながら病室まで往復しましたが、2回目はふらついてしまいました。ショック

担当医の先生から「痛いのはそっちの方でしょ?」と足元を指されて笑われてしまいました。

図星だったので笑い返したところ、あふれ出る唾にむせてしましました。

 

今日こそ病室に戻れるだろうと思っていたのに、待てど暮らせど病室に戻ってよいとは言われませんでした。

そんな中、とんでもない事態が発生しました。

 

「ネコマタさん、バスタオルがなくなったので今からお母さまに電話して洗濯に来てもらおうと思ってるんですけど」と看護師さんが言うのです。

80過ぎた母を小間使いのように呼びつけるなんて許せない!と思いました。プンプン

‟わたしがせんたくする”とボードに書いたところ、「ネコマタさんはまだ洗濯はできません。私たち看護師が洗濯することはできないんですよ」と看護師さんから言われました。

なんて不自由なところなんだろうと思って、しばらく看護師さんを無視しました。

 

もう1つ困った事態が発生しました。

「ひとつ」「ふたつ」…とおならの数をずっと数えていたのですが、100を超えたあたりから便意を催してきたのです。

このままだと108回目あたりで確実に出るだろうと思いました。

‟うんこがしたい  トイレにいきたい”とボードに書いたところ、「この中にしてください」とオムツを指されました。

‟それなら出さない”と書いたところ看護師さんが困ってしまいました。

結局ポータブルトイレを出してもらったのですが、こんなもの使えるかと思いました。

 

洗濯の件は、私が母に連絡すると伝えると、「規則違反なんですが」と言って看護師さんが私の携帯を持ってきてくれました。

メールを打っていると脂汗と唾が滝のように出てきました。

たかだか100文字打っただけなのに疲れ果ててしまいました。

 

しばらくするとH先生がやってきて、「週末夜間帯は回復室に戻ることを条件に病室に戻しましょう。週末回復室はネコマタさん1人だけですから」と言われました。

その日担当の看護師さんにはとても迷惑をかけてしまいましたが、わがままは言ってみるものだと思いました。

 

痛風の方は、先生方もよくわからないようで、「明日、整形外科の先生に来てもらおうか」などと話していましたが、そんな中ベテランの看護師さんが、「確かこれだったと思います」と言ってアクリノール液で右足親指を湿布してくれました。

するとあれだけ痛かった痛みが少しずつ引いてきました。看護師さんは先生方にはない知識を持っていることがわかり、感謝しました。

 

明日はどんな1日になるだろうとワクワクしながら夜を過ごしました。