★手術前夜
入院してからこの日まで、現在の状態について
先生からゆっくり?ちゃんと?説明を受けた事がなかった。
検査→結果→様子見の繰り返しで。
いよいよ明日が手術日ということで
夜、旦那と一緒に主治医の説明を2時間かけて
聞きました。
色々細かく説明して頂いたけど、
結局は「開けてみないとわからない。」と。
画像や血液検査の予想では、
おそらく卵巣がんステージⅢだろうと。。
空けてみての手術時間が
2時間ならステージⅠ もしくは
もう末期すぎて何も手をつけられない状態。
4時間ならステージⅡ
6時間以上ならステージⅢ・・・
さっと簡単に言うと、こんな感じ。
要はかかった時間で、だいたいどんな手術だったかは
想像がついてしまう、ということ。
輸血の説明や麻酔や後遺症など怖い話もたくさん聞いたけど、
母や息子の手術の時にも手術前の説明は毎回
こういう話があるのも知っていたので、だいたいは想定内。
もう今更ジタバタしてもどうもできないので、
全てを受け入れ、お任せするしかない
何枚かの書類にサインをして提出。
この時、もう22時過ぎ。
翌日も朝早いので、旦那は帰宅。
私は下剤と格闘する夜であまり眠れず
窓から見える夜景にほんの少しの希望と癒しと
大きな不安や絶望感の混ざった複雑な夜。。。
★手術へ
朝から浣腸。最終確認。
旦那と義母が到着。
手術着に着替え、バイタルチェック。
バタバタしているうちに時間は過ぎていく。
いよいよ車椅子で手術室へ出発。
緊張してきた
手術室は病棟とは違う、隣の新しい建物。
朝、8時半。
手術室前で旦那と義母と別れ、手術室へ。
手術室に入る前には広い空間?があって
これまたびっくりで、手術室がいくつもある。
オペ室1・オペ室2・・・みたいな。
私と同じようにこれからオペのグループが
あちこちにいて入室確認していた。
まるで工場のよう・・・
手術室に入り、手術台に横になり、
周りでは準備が着々と進んでいる。
私にも色々な装置がつけられ、注射もされ、
マスクを当てられ、いよいよ麻酔か??
なんて思っていたのもつかの間、
速攻落ちてしまった・・・
★ICU
気がついたらICUにいた。
身体が全く動かない。
目も開けられない・・・
でも声はなんとなく聞こえる。
隣に旦那と義母がいるのがわかった。
「何時?」
朦朧としているけど、なんとか声を振り絞って
聞いてみた。
「4時半・・・」
かなり悪かったのだろうと想像がついた。
そのショックでまた声を出す気力をなくし、
それ以上の会話は出来なかった。
時々、ナースや旦那が声をかけてくれるけど、
反応できるのは「うん」か「ううん」と顔を少し動かすだけ。
しばらく居てくれた旦那と義母も帰り、長い夜が始まる。
とにかく身体中痛くて、ウトウトするけど、
すぐに目が覚めてしまう。
目が覚めるたびにナースに時間を尋ねる。
12時、2時、4時、6時・・・と2時間ごとに
時間を尋ねていた模様
こんなに朝が待ち遠しい夜も初めてかもしれない。
ようやく朝になり、意識もだんだんハッキリしてきた。
どうやらこの後、車椅子で病棟に戻ると
この全く身体を動かせない状況で、車椅子??
なんて思ってたけど、10時半頃ホントに
車椅子が用意された スパルタだ~
起き上がり、車椅子に移るのにも何分かかったことか
足腰に力は全然入らないし、めまい?だかなんだか
頭もボーっとしているけど、なんとかこうして
一般病棟に戻ってきたのでした
戻ってきたのはナースステーションのすぐ隣の個室。
手術している間に部屋の引越しとのことで、
荷物の移動を旦那がしてくれたらしい
ベッドに移り、ようやく落ち着けた~~