※以下は勝手な思い込みによる戯言です。

 

昨日行われた社会福祉士国家試験について、

試験界隈が荒れています。

合格した2021年以降試験界隈を眺めていますが、

これほど荒れているのは初めてです。

 

主な理由としては、

新カリキュラム導入後初の試験による問題の難化、

過去問再出題の減少、五肢二択式の増加、初見の人名や論点、

という声が多いようです。

 

私が受験したときに最もお世話になった、

「社会福祉士国試 勉強部屋」さんは次のような見解を示しています。

 

「国家試験の在り方検討会が描いた設計図どおりの出題だったと思います。

合格基準点(ボーダーライン)の設定がかなり難しくなった問題になったことは間違いありません。」

 

いつになく緊張感が漂っていることからも、

今回の試験のインパクトの強さが伝わります。

 

結果として、このような試験の合格率と合格点が、

どのような数字になるのかに関心が向くわけですが、

ここ数年の結果を見ていると、

試験センターの意図を図りかねるといった次第です。

 

私が合格した2021年の合格率は29.3%でした。

それ以前も概ね30%前後で推移していたので、

社会福祉士試験というのはそういうものだと思っていました。

 

それが2023年の第35回で合格率が44.2%に跳ね上がります。

翌年はさらに上昇し、58.1%になりました。

これは驚きましたね。私が受けた年の約2倍ですから。

この合格率の変化については、

という見方が一般的になっていますが、さすがに数年で2倍の合格率UPとなると、
ちょっとそれだけでは説明できないような思惑が作用しているようながするのです。
 
というのも、あくまでも個人的な感想であると前置きして、
合格率を倍にするほど社会福祉士は深刻な人手不足なのかというと、
 
「いや、そうでもないんじゃないの?」
 
というのが率直な感想だからです。
 
近年、ケアマネジャーと介護福祉士の合格率もそれぞれ上がりました。
 
こちらの方がまだ理由としては説明できる気がします。
ケアマネの高齢化、人手不足は深刻なので、
まずは合格者の母数を増やしたい。
 
介護福祉士についてはパート合格制度の導入も含め、
外国人技能実習生の合格者を増やすこと。
もう一つは将来的なケアマネ受験資格要件者を増やしたい。
 
一方社会福祉士については、
社会問題に発展するような人材供給不足があるのかどうか。
単に見識不足かもしれませんがそこまでではないと思うのです。
 
 
で、ここからは完全に個人的な思い込みです。
新カリキュラム導入前の2年間でなぜ合格率が跳ね上がったのか。
それは、
 
旧カリキュラムで複数年受験している層を、
新カリキュラム導入前に合格させたかった。
 
今回の強烈な手のひら返しの前に、
そういったある種の温情が作用していたのではないかと妄想する次第です。
 
いずれにしても専らネガティヴな声の多い今回の試験実施結果について、
試験センターがどのような反応を示し、
来年以降の試験に反映されていくのかが注目されます。