リドリー・スコット監督の映画
「ナポレオン」を見ました(^-^)
英雄か悪魔か、、、
思っていたより恋愛色濃いめでした。
数年前に見た宝塚の小池先生作品
「ナポレオン 眠らない男」
を思い出しました。
結構、テイストが似てました。
史実に基づいてるからでしょうか。。。
後に皇后となるジョゼフィーヌとの出会い。
彼女が、革命時、処刑寸前であったこと。
また、元夫の形見の剣を返してもらうため、息子がナポレオンを尋ねる場面等。
似通った場面がたくさんありました。
ナポレオン像としては、男前だった柚希礼音さんより、現実味がありました。
ナポレオン、背が高くなかったとか、小太りだったとか、丸顔だったとか、イケテナイ説が色々ありますから。。。
ナポレオン役のホアキン・フェニックスがイケテナイとは思いませんが、あえてイケテナイ感を出してました。
映画の中では、ジョゼフィーヌの浮気が分かると、前線を放って、妻の元に帰ります。
しかも、自分の浮気は棚に上げて、妻を一方的にねちねち責めます💦
この辺の感覚、現代人にはよく分からないですね笑。史実だと、ナポレオンかなりの数の愛人がいらっしゃったようです。
数年後、どうしても後継が必要なナポレオンは、子どもが産めない皇后ジョゼフィーヌと離婚します。
ここから、ナポレオンの凋落が始まります。
あんなに連戦連勝だったのに、運に見放されたように、負け続けます。
皇后の言葉を思い出します。
「私がいなければ、あなたはただの男。
私があなたを皇帝にしたのよ」
確かにそれくらいカリスマ性のあるジョゼフィーヌ。
国民人気も高かったらしいです。
連敗続きで、ナポレオンに仕える兵士等、次々に死んでゆきます。
ある意味、恐怖政治のロベスピエールより、たくさんの人間の死に携わった人物でしょう。
結局ロシア出兵の大敗退で、ナポレオンは帝位を追われます。
映画には出て来なかったと思いますが、再婚したオーストリアのハプスブルグ家出身の妻は、子供を連れ、さっさと国に帰ってしまいます。
その時になって、ナポレオンは思ったでしょう。
なぜ、ジョゼフィーヌを手放してしまったのかと。。。
ひたすら戦争を繰り返して、本当に彼は何をしたかったのでしょうか、謎です。
彼が成した偉業については、特に取り上げられる事も無く、
あまり知性も感じられません。
セントヘレナ島へ流されてからも、監視の目はありながら、結構楽しそうに普通に生きてます。
片や、革命で処刑されたルイ16世や、マリーアントワネット等とは雲泥の差。
これは彼が当時国民からの人気が高かったからなのでしょう。
大した反省もみせず、落ち込んだりもせず、普通に余生を過ごしたのかもしれないと思うと、大したメンタルの持ち主です。
特に最後感動的に描かれることもありませんでした。
私がナポレオンに副タイトルをつけるとしたら。。。
「ナポレオン 反省しない男」に決まりです!
ちょっと辛口でした💦