Toshlさんの出演後、「サイゾーウーマン」に「X JAPAN・Toshlの語る「再結成エピソード」に、「洗脳が解けてない」と感じてしまうワケ」(2016年6月23日)という記事がアップされました。
執筆者はライターの仁科友里氏ですが、「Toshlは、その男性を信じ「お父さま」と呼ぶようになる。その理由は、男性の早世した息子が偶然にもトシという名前だったからだそうだが、いくら何でも安直すぎないか」と事実誤認を犯し、再洗脳への懸念で締めるという「安直なのはご自分のほうでは……」と突っ込みたくなる内容でした。
『洗脳』を読めば分かりますが、小田氏の早世した息子がトシという名前だったとのくだりは出てきますが(p.231)、それで「お父様」と呼ぶようになったという記述はありません。
Toshlさんを助けた三上社長も、小田氏のことを「お父様」(p.214、239)、「小田さんのお父様」(p.237)と呼んでいますし、単なる他人(小田さん)の父親への敬称でしょう。
226ページでは、Toshlさんも地の文で「小田さんのお父様」と書いています。
一丁噛みでシニカルなことを言う芸風なのでしょうけれど、某ニュースサイトの創業者といい、こういうタイプの方は多いですよね。
ただ、下記の文章については幾らかの理があるようです。
「Toshlが17日、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演し、洗脳騒動の過去を明かした。坂上忍が、X JAPANの再結成について、「(Toshlが洗脳状態での再結成を他メンバーが)普通ならOKしないですよ」と驚くと、「YOSHIKIとは幼稚園の頃から一緒なので」と答えていたのだが、数字や売り上げが全ての芸能界では、バンドが再結成されるかどうかは「儲かるから」が第一義であり、昔のよしみ的な感情論はいらない。客観的に考えて、YOSHIKIはToshl以上のボーカルはいないという判断をしたと思われる。Toshlは自分のミュージシャンとしての力を過小評価する一方で、家族や幼馴染という古い関係に「絶対的に信頼がおけるもの」と過剰な期待を持っているように感じられるのだ。」
勿論、「幼馴染という古い関係に「絶対的に信頼がおけるもの」と過剰な期待を持っているように感じられるのだ」というのは、表層的な解釈でしかありませんね。
ToshlさんはYOSHIKIさんを絶対的に信頼していた訳ではなく、「何だかんだで信じていた」という程度でしょう。
脱会直後はともかく、この頃のToshlさんはYOSHIKIさんべったりでも何でもありませんでした。
ファンの反応や自分の立場を考えれば、坂上さんの発言を否定できるはずもなく、そのつもりもなかったのでしょう。
むしろ坂上さんの発言を全面肯定して、YOSHIKIさんへの感謝の言葉を口にしなかったことが重要ですね。
しかし、「数字や売り上げが全ての芸能界では、バンドが再結成されるかどうかは「儲かるから」が第一義であり、昔のよしみ的な感情論はいらない。客観的に考えて、YOSHIKIはToshl以上のボーカルはいないという判断をしたと思われる」というのは間違いではないでしょう。
坂上さんは「普通ならOKしないですよ」と言っていましたが、HOHの実態がどれほど悪質だったか、Toshlさん脱会前のYOSHIKIさんは完全には知らなかったはずです。
Toshlさんは幹部ではなく、勧誘もしていませんでした。
裁判でもToshlさん個人は賠償を命じられていません(2007、2009)。
リスク以上のメリットが見込めたから再結成をOKしたのでしょうし、YOSHIKIさんではなくても普通にあり得る選択ですね。
また、親友同士として密接な交流をしてほしいと頼まれた訳でもありませんし、ビジネスありきの付き合いであれば、そこまで深く関わらずに・巻き込まれずに済みます。
短期間の活動と割り切っていたことも、自分の世界進出の起爆剤にしたかったというYOSHIKIさんの本音が現れているようです。
真相はどうあれ以前のマスコミ報道も、X JAPAN再結成をYOSHIKIさんの経済状態と絡める見方が普通だったようですね。
【XJAPAN TOSHIが再結成の裏で3億5千万円の金銭トラブル!】「東京スポーツ」(2007年10月27日頃)
【電撃復活のX JAPAN 早くも金銭トラブル発生!?】「日刊サイゾー」(2007年11月30日)
【脱退騒動、メンバー追加……復活したX JAPANゴタゴタの裏事情】「日刊サイゾー」(2009年5月9日)
【X JAPAN・YOSHIKIが訴訟を起こした理由】「リアルライブ」(2010年03月12日)
【YOSHIKIの“キレた”騒動はパフォーマンス!? 「金欠で必死」との声も】「日刊サイゾー」(2013年12月14日)
ただ、ToshlさんがYOSHIKIさんを心から信頼し期待しているなら、そちらのほうが危険だという考え方には、私も賛成です。
今のToshlさんがYOSHIKIさんの人間性を完全に見切っているのだとしたら、ご本人のためにも良いことなのでしょう。
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ところで、YOSHIKIさんの公の場での「洗脳星」いじりは紅白、「洗脳の専門家」いじりは「ダウンタウンなう」が最後のようですね。
「ダウンタウンなう」の収録日は紅白よりも前でしょう。
もしかしたら紅白側から「洗脳星」の件で注意があって、報復として「YOSHIKI、紅白歌合戦の視聴率急上昇の裏で、悲しいトラブルあり」(「BARKS」2018年1月6日)の記事を出したのでしょうか。
若しくは批判の声を察して、目を逸らさせるためだった可能性も考えられますね。
「構ってちゃん」で自分上げの機会は逃さないYOSHIKIさんですので、無関係かもしれませんが。
次回以降に書きますが、「洗脳星」「洗脳の専門家」という言葉は使わなくても、洗脳をネタにすることはやめていないので、深刻な抗議があって反省したという訳ではないでしょうね。
何度も言ったので満足したのと、単に機会がなかったからなのかもしれません。
MASAYAは自分がToshlを救った、なのに「洗脳騒動」のせいで収入が激減し、子供たちまで酷い目に遭っていると、恩着せと責任転嫁でToshlさんに言うことを聞かせていましたね。
Toshlさんが洗脳いじりをはっきり拒否できなかったのは、解散・洗脳・再結成の件で負い目があったからという理由もあるでしょう。
それだけにYOSHIKIさんへの恩義を言い立てるのは勿論、X JAPAN見たさにToshlさんにYOSHIKIさんへの感謝を期待する向きにも、まったく賛同できません。
両者とも罪悪感に訴えかけるやり方で、後者のほうが巧妙だと言えます。
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2018年1月と2月には、YOSHIKIさんの公式から複数の称賛記事が発信されました。
★【“高視聴率男”YOSHIKIへ今出演オファーが殺到中!!
さらに問い合わせ殺到でサーバーがダウンするほどの爆売れ『YOSHIKI効果』とは?】
「YOSHIKI CHANNEL」ブロマガ(2018年1月3日 10:00)
(公式を元にした一般記事) ※以下、見つけられたものだけです。
・【“高視聴率男”YOSHIKIへ出演オファーが殺到!?】 「Entame Plex-エンタメプレックス-」
★【YOSHIKI出演「マツコの知らない世界」放送後に大きな反響 またもや異例の高視聴率を記録!】
「YOSHIKI CHANNEL」ブロマガ(2018年1月10日 10:00)
(公式を元にした一般記事)
・【YOSHIKI出演『マツコの知らない世界』に大反響!「バラエティ番組でまさか泣くことになるとは」】 「M-ON! Press(エムオンプレス)」
・【YOSHIKI出演『マツコの知らない世界』が異例の高視聴率……“さかいさん”も話題に】 「耳マン」
・【YOSHIKI、出演「マツコの知らない世界」放送後に大きな反響 またもや異例の高視聴率を記録!】 「ViSULOG」
・【YOSHIKI出演「マツコの知らない世界」放送後に大きな反響!またもや異例の高視聴率を記録!「バラエティ番組で泣いたのが初めて」の声続出!Amazonでは映画DVDが売り切れの事態に!】 「日刊エンタメクリップ」
★【YOSHIKI出演「ダウンタウンなう」またしても大反響
「もっとテレビでYOSHIKIが見たい!」の声続出!世界的ロックバンドKISSからのメッセージも!】
「YOSHIKI CHANNEL」ブロマガ(2018年1月14日 12:00)
(公式を元にした一般記事)
・【YOSHIKI出演「ダウンタウンなう」にまたしても大反響、「もっとテレビでYOSHIKIが見たい!」の声続出】 「Musicman」
・【YOSHIKI出演「ダウンタウンなう」またしても大反響 「もっとテレビでYOSHIKIが見たい!」の声続出!世界的ロックバンドKISSからのメッセージも!】 「WWSチャンネル」
・【YOSHIKI出演「ダウンタウンなう」またしても大反響「もっとテレビでYOSHIKIが見たい!」の声続出!世界的ロックバンドKISSからのメッセージも!】「ViSULOG」
★【出演オファーはすでに20番組超え! テレビ番組の『YOSHIKI獲得争奪戦』】
「YOSHIKI CHANNEL」ブロマガ(2018年2月1日 11:30)
「YOSHIKI PR事務局」(2018年2月1日 11:34)
(公式を元にした一般記事)
・【YOSHIKIにテレビ出演オファー殺到、3月下旬の帰国に向け前向きに調整】 「SPICE」
・【出演オファーはすでに20番組超え!テレビ番組の『YOSHIKI獲得争奪戦』】「WMR Tokyo」
・【ロシア滞在中のX JAPAN YOSHIKIに出演オファーはすでに20番組超え!テレビ番組の『YOSHIKI獲得争奪戦』が白熱!】 「WWSチャンネル」
・【出演オファーはすでに20番組超え!テレビ番組の『YOSHIKI獲得争奪戦』 「ViSULOG」
・【出演オファーはすでに 20 番組超え! テレビ番組の『YOSHIKI 獲得争奪戦』】「びじゅなび」
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その前に「サイゾーウーマン」ではこうした記事が出ていました。
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「大物だとX JAPANのYOSHIKIに迷惑している関係者は多いんじゃないかな。スターなのである程度は仕方ないにしても、感情の起伏が激しいどころじゃありません」(テレビ局関係者)
YOSHIKIは、一度決めたことを直前で止めるといったワガママが目立つそうで、実はこれには法則があるんだとか。
「自分で決めた仕事はそのまま進める一方で、他人から提案されたものだと覆す可能性が大。そのほか、怒り方が女性的というか……金切り声を上げてスタッフを罵倒するので、周囲から恐れられています」(同)
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【「浜崎よりもひどい!」音楽関係者が激怒する“ワガママ放題”アーティスト3人とは?】
「サイゾーウーマン」(2017年12月18日08:00)
バラエティー番組でのYOSHIKIさんの外面の良さや天然アピールは、視聴者に好感を抱かせることが多いようですね。
しかし、(ソースには難があるとはいえ)「自分で決めた仕事はそのまま進める一方で、他人から提案されたものだと覆す」のも、「感情の起伏が激しいどころじゃ」なく、「金切り声を上げてスタッフを罵倒する」のも、事実と言って良いでしょう。
反論するとすれば、X JAPANのアルバムや「YOSHIKI: UNDER THE SKY」など、「自分で決めた仕事」であっても覆してしまうという点でしょうね。
因みにYOSHIKIさんは、今年2月27日の「行列ができる相談所」(日本テレビ系列)で、日テレと組んだボーイズグループオーディション「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」の開催を発表。
これに対しては、当然ですが「Lady’s Xはどうなったんだ?」という声が上がりました。
【日テレ×YOSHIKIボーイズグループ発掘企画をファン不安視!? フジ『めざまし』楽曲「ほったらかし」で謝罪も】
「サイゾーウーマン」(2022年2月28日 13:44)
「週刊女性PRIME」(2022年3月1日)
【日テレとYOSHIKIの「オーディション企画」が批判される3つの理由…忘れられぬ“前科”とは】
木村隆志「マネー現代」(2022年3月3日)
Lady’s Xについては、最終オーディションに残ったベーシストのおつぽんさんが、ご自身のYouTubeチャンネルで語っています。
☆【GT-R 女性オーナーとトークしながらドライブ♪ Drive with a girl】☆
「おつぽんTV【車と音楽系YouTuber 】」(2019年6月15日公開済み)
(1:41~「X JAPAN・オーディション・音楽のお話」)
「女性版Xのバンド作るって話あったんだけど、何か流れちゃったね。YOSHIKIさん忙しいみたいで」
「最終オーディションまでいってたんだけど」
「しかもめざましテレビに出る予定だったんだよ、オーディションの様子が。それも何か流れちゃって」
最終オーディションに残ったメンバーの中には、今は別のバンドで活躍している方々もいます。
しかし、Lady’s Xに賭けていたがゆえに、他のチャンスを逃してしまった方もいそうですね。
なお、JMA(YOSHIKIさんの会社)は2019年3月29日に「Lady’s X」ならぬ「Ladies X」を商標出願し、2020年5月1日に登録されています。
Lady's Xの公式サイトは、今年1月30日の時点では残っていましたが、「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」に合わせて消えたようですね。
https://web.archive.org/web/20220130113750/http://ladys-x.net/
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スタッフへの態度については、セイント・ヴィンセントさんとの会見がスタッフの「不手際」で遅れ、YOSHIKIさんが「クビだ! クビだ!」と激怒した件がありましたね(2020年8月27日 YOSHIKI CHANNEL)。
「この数週間でスマホを壁に叩きつけて2~3個壊した」との発言も。
この時は「いつも遅刻してるのに、自分が待たされたら怒るのか」という声が多数上がりましたが、一方で「向こうでは深夜なのにセイント・ヴィンセントさんを待たせてしまったことに怒っただけ。自己中心的な理由ではない」との擁護がありましたね。
しかし、大物には気を使うけれど、そうでない相手なら平気で待たせるというなら、フォローになっていません。
「すみれ組幻想⑬」にも載せましたが、「このすぐ後、日頃からYOSHIKIさんの称賛記事(YOSHIKI PR事務局発を含む)をアップしている「ENCOUNT」が、不自然な擁護記事を出していました。」
【「YOSHIKI、オンライン会見で見せた真摯な姿 取材陣の体調も気遣う“神対応”」】
2018年紅白前の「諸事情」発言(当然マスコミが飛びつき、YOSHIKIさんファンらによるToshlさん叩きも加速)の時にも、「デイリースポーツ」で謎の擁護記事がありましたね。
「誠意」連呼によるYOSHIKIさんの人格持ち上げ、ファンの称賛コメント列挙、そして宣伝で纏めるところが、如何にもYOSHIKI PR事務局なのですが……。
【YOSHIKI 紅白「諸事情もあって」X JAPAN不出場を説明】
「デイリースポーツ」(2018年12月25日)
他にYOSHIKIさんが激怒したと言えば、ニコ生の回線が不安定で、カーネギーホール公演の告知がうまくいかなかった時もそうでしたね。(2016年9月19日 YOSHIKI CHANNEL)
この時はニコ生スタッフに切れ、同じ質問を2回した司会の奥浜レイラさんにも、「だから言ってるじゃないですか!」的なきつい言葉を返していた記憶があります。
「今日でYOSHIKI CHANNELは終わりにします。皆さん今まで有難うございました。
回線駄目だね。仕切り直しましょう。ちゃんと言いたい。最終回です。喋りたくない。
YOSHIKI CHANNEL最悪。違う媒体で言う。YOSHIKI mobileで。テクニカルな問題でキレました。」
場所はニューヨーク、移動中の車内からの中継ということで、最初から無理があったのでしょう。
しかし、YOSHIKIさんは不機嫌さを剝き出しにして、翌日の「ニューヨークから2夜連続緊急発表SP〜第2夜・VJS第6弾アーティスト緊急発表編〜」も延期に。
ただでさえ延び延びになっていた出演者発表を待っていた他バンドファンたちも、困惑しました。
元々19日の発表も、VJS関連だと思っていた人が少なくなかったのではないでしょうか。
第一、バンドの発表を自身の有料チャンネル限定で行うというのも疑問ですが。
結局YOSHIKI CHANNEL終了は回避されたものの、VJSの発表は翌月の10月6日(因みにVJSは10月14~16日)にずれ込み。
9月分の会費を無駄にした上に、また会員登録せざるを得なかった人たちもいたでしょうね。
当時のブロマガには、YOSHIKIさん擁護や批判など、80件のコメント(2022年3月20日現在)が書き込まれています。
【番組延期のお知らせ】ニューヨークから2夜連続緊急発表SP〜第2夜・VJS第6弾アーティスト緊急発表編〜
「YOSHIKI CHANNELブロマガ」(2016年9月20日 16:00)
YOSHIKIさんの信者的なファンたちはスタッフを非難し、津田直士氏も通常運転でした。
※「ダウンタウンなう 本音でハシゴ酒」(2018年1月12日 フジテレビ系列)より引用。
サイゾーウーマンの記事についての残りは次回に続きます。