2020日6月1日更新
※現在、アーティスト名に「HYDE」が追加されています。
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ブログを書くつもりはありませんでしたが、やはりこの件は多くの方に知られてほしいとの考えから、記事の執筆を決めました。
2018年7月8日(LA時間)、TVアニメ『進撃の巨人』の主題歌に、X JAPAN feat. HYDEのRed Swanが決定したと発表されました。
しかし、「Toshlが参加していないのにバンドの名前を使うのはおかしい」とのファンの反発を受けて、YOSHIKI feat. HYDEに名義変更された経緯については、「MeYou’sめもらんだむ」さんのブログで詳細に綴られています。
記事には私もコメントしております。
【Red Swanツインボーカル説 ─MeYoupedia─】
今回の記事では、名義変更によって消滅したはずのX JAPAN feat. HYDEが、J-WID(JASRACのデータベース)に登録されている件について記します。
J-WIDでRed Swanを検索すると、アーティスト名の欄にYOSHIKI feat. HYDEだけでなく、X JAPAN feat. HYDEも登録されていることが確認できます。
http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/main?trxID=F00100
Red SwanがJASRACに登録された正確な日付けは未確認です。
2018年9月16日にCDの発売日が10月3日だと発表され、9月28日にはJASRACに登録されていることがネット上で言及されていましたので、恐らくその頃でしょう。
【オープニングテーマ アーティストクレジットに関するお知らせ】
— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) July 20, 2018
アーティストサイドの意向により当初発表しておりましたアーティストクレジットを変更させていただきました。#shingeki pic.twitter.com/UsXr5ZieYC
言うまでもなく、アーティストサイドの意向によって、当初発表されていたアーティストクレジットが変更なっ後です。https://twitter.com/anime_shingeki/status/1020326290899922944?s=20出典は「PO(出版者作品届)」とありますので、申請したのはポニーキャニオン音楽出版と見られます。
しかし、権利関係に厳しく、何でも自分でやろうとするYOSHIKIさんが、JASRACへの登録にノータッチだったとは考えにくいです。
「表記説明」では、「アーティスト名一覧」について下記の説明があります。
「・アーティスト名が表示されます。
・著作者等の関係権利者や利用者からの情報に基づいており、作品を歌唱、演奏したアーティストが全て表示されていない場合があります。
・アーティストの表示は、順不同です。」
http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/help/help_words.html
https://www.jasrac.or.jp/info/cinema/search.html
PATAさんのギターはフィードバックのみ使用、HEATHさんのベースは一部しか使っていない、SUGIZOさんを事件に巻き込んだなどといった行動からして、YOSHIKIさんが3人に気を使ってX JAPAN名義を登録したというのも、想像しにくい話です。
検索に引っ掛かりやすくするために登録したとする見方も、他にそうした例が確認できないため、可能性は低そうです。
なお、過去にはクリプトン・フューチャー・メディアの楽曲作成ソフト・初音ミクを使用して作成された楽曲「みくみくにしてあげる♪」が、誤ったアーティスト名で登録されてしまったことがありました。
【ドワンゴ、「アーティスト名:初音ミク」のJASRAC登録で「クリプトンと協議中」】
([ITmedia] 2007年12月20日 20時23分 公開)
クリプトン側は「作家名+featuring初音ミク」で登録するように依頼していたのが、ドワンゴ・ミュージックパブリッシングのミスによって、「初音ミク」での登録となってしまったようです。
現在「みくみくにしてあげる♪」のアーティスト名には、作詞作曲した「ika」さんや他の歌手、楽団などの名前が登録されています。
この例からしても、アーティスト名は決していい加減に扱って良いものではないと分かるでしょう。
また、J-WIDでVIOLET UKを検索すると、「AMETHYST」「BLIND DANCE」「BLUE BUTTERFLY」「CONFUSION」「EVE」「OTHER SIDE THE」「ROSA」「SEX & RELIGION」「SONG 3」の9曲が引っ掛かります。
他のVIOLET UKの曲──例えば「HERO」では、アーティスト名は「YOSHIKI」しか出てきません。
(今後、もしもX JAPANのアルバムが出れば、X JAPANも追加されるのでしょうか)
去年のドリフェスを見ても、最近はVIOLET UKの名前は表に出なくなり、YOSHIKIさんソロの一部になってしまったかのような印象を受けます。
J-WIDのアーティスト名には、YOSHIKIさんの方針の一端が現れているのかもしれません。
データ上の些細なことだと言う人もいるかもしれませんが、バンドやメンバー、ファンのことを真剣に考えていれば、X JAPAN名義を再び持ち出すという発想には至らないはずです。
そして、些細なことなら尚更、X JAPAN feat. HYDEを残す必要性はなくなります。
表向きだったとしても、ファンの反発で名義を変更できた点からして、やむにやまれぬ事情があったとは考えづらいです。
この件は、Red Swanが最初からToshlさん抜きでX JAPAN名義だったのだろうということを示す根拠になるだけでなく、現在も根本的な問題は解決していないという象徴のような事柄と言えます。
結局、YOSHIKIさんは事の重大性を真摯に受け止めておらず、ただ表面上取り繕っただけなのではないでしょうか。
(現にToshlさんが参加していないのにX JAPAN名義が登録されている以上、「YOSHIKIがTosnl以外のボーカルでX JAPANを名乗るはずがない。本当はツインボーカルだったのにToshlが断ったんだ」という根拠薄弱なツインボーカル説も、更に説得力を失います)
このことは、X JAPANにおけるToshlさんの立場の不安定さを表しているでしょう。
そして、YOSHIKIさんとの関係改善の困難さを窺わせる情報の一つでもあります。
かつてYOSHIKIさんは、X JAPANが世界進出できなかった理由をToshlさんの発音のせいにしました。
(YOSHIKIさんを含むメンバーの実力や当時のアメリカの音楽シーンなどからして、そもそも無謀な挑戦であったことは明白です。
YOSHIKIさんも『weekly oricon No.14 1142』(2002年4月15日)で、「ボーカルの英語の発音の問題」の他に、「ニルヴァーナとかのシアトル系が注目されてる頃だったので、”今X出しても売れないな”という判断の下に」海外盤のアルバムを出さなかったと語っています。
しかし、映画『WE ARE X』でも過去のYOSHIKIさんのインタビューによって発音問題が強調され、YOSHIKIさんも訂正せず、未だにToshlさんは他ボーカルと比べても発音が悪いという偏見を持たれ続けています)
また、YOSHIKIさんは『WE ARE X』で 解散をToshlさんの洗脳のせいにしました。
(解散原因を問われた際に、YOSHIKIさんは「My vocalist got brainwashed.」 と答えていますが、正確な時系列は【脱退→解散(会見)→洗脳(セミナー)→ラストライブ】です。
Toshlさんの発言や当時の状況からして、脱退理由も過酷なレコーディングや海外進出のプレッシャーのせいで、ボーカルとしての自信をなくしたからだと考えるのが自然です。
元妻の影響は、MASAYAの恐怖支配による徹底服従状態=洗脳とは異なります。
何より洗脳されていようがいなかろうが、Toshlさん自身がレコ―ディング他を苦にして脱退したいと考えていたから、元妻を選んでバンドを去ることにしたのでしょう。
詳しくはアマゾンレビュー「メンバーの掘り下げが浅いせいで、感動ポルノのようになっている作品。」で説明されています。
※削除された場合に備えて、アーカイブも貼っておきます。
そして2018年7月20日のYOSHIKI CHANNELでは、Toshlさんの返事が遅かったせいでHYDEさんとコラボすることになった、X JAPAN名義も手違いだったと受け取らせるような発言をしました。
(これらが虚偽であるとする分析は、先述の【Red Swan事件 ─MeYoupedia─】で行われています)
更には同放送の中で、アルバムが出ないのはToshlさんが世界進出に非協力的なせいだと匂わせることも言いました。
(「世界の壁に向かって俺たちが全員が行くとなれば、やるし」「バンドなので、全員が思わないんだったらやめたほうがいいと思う」「日本で楽しく日本のファンと楽しくやっていくのがいいのであれば、それもそれでありなのかな、という考えも絶対ある訳じゃないですか」等々)
その結果、Toshlさんへのバッシングは一層激しさを増すこととなったのです。
「もう月日が経ったのに、いつまで過去のことにこだわってるんだ」と主張する人もいます。
しかし、それを言うべき相手は、どれだけ月日が経っても責任逃れにこだわっている(ように見える)YOSHIKIさんのほうではないでしょうか。
あえてストレートな例を挙げますが、正規の手続きで借金返済の督促をする債権者側に対して、債務者側(Toshlさんのように悪人に借金を背負わされたのではない)が「いつまで過去の借金にこだわってるんだ。守銭奴」と逆ギレすれば、「いつまでも借金を清算しないから督促してるんだろう」という話になります。
現実には諦めざるを得ない場合が多いだけであって、どんな問題も月日が経てば勝手に終わったことになる訳ではありません。
YOSHIKIさんは一昨年のルナフェスの時、HURRY GO ROUNDを演奏して、
「本当はX JAPANで出るはずだったのね、正直言うと(笑)。まあ色々あったけどね、本当にLUNA SEAのメンバーの皆にもね、色々迷惑をかけてしまったけど、まあ僕1人でも今日は駆け付けたので」と言っていました。
後輩バンドのメンバーとXを披露した後には、「やっぱり仲間っていいね」との発言も。
説明がない中でのこれらの言葉は、Toshlさんが法外なギャラを要求したせいでX JAPANがルナフェスに参加できなかったという東スポ記事を後押しすることになったでしょう。
(記事については2018年6月29日のニコ生で、弁護士から抗議文を送った、警察にも相談したとToshlさんが明確に否定しています。
「事実を言えば僕もうちのマネージメントも、ルナフェスには出ますっていうことは、お伝えしてありますから。
そのうえで、X JAPANの側とかルナフェス側が最終的に決断したのは、そちらの問題で。
それがYOSHIKIが大人の事情って言ってるなら大人の事情があって、そこは僕にも大人の事情なんですから、僕も分からないし言えないし、それで終わりです」との言葉もありました)
YOSHIKIさんが変わらない限り、ToshlさんはYOSHIKIさんを信頼できないでしょう。
ただ、現在のX JAPANの活動が止まっているのは2人が不仲だからというよりも、「概念X」(X JAPANの更なるソロプロジェクト化)に失敗したYOSHIKIさんが、ソロでの世界進出に移行したからではないでしょうか。
YOSHIKIさんがファンへのアピールではなく、心から「バンドっていいな」と思うのなら、今のソロプロジェクトのような体制を改め、メンバーを大事にしたバンドらしいバンドを目指してほしいと願っています。
バンドっていいな。#XJAPAN #wearex L-R#heath #yoshiki #pata@YoshikiChannel @XJapanOfficial @PATA_Official_
— Yoshiki (@YoshikiOfficial) February 6, 2020
More pics → https://t.co/PXkXrL8dDx pic.twitter.com/7J6rgbnBBi