6/15 金曜日なので会社は休みです。
今日は同僚H氏とジェッダのフィッシュマーケットに行くことを決心。
なぜ決心かというと・・・
砂漠の気温40度越えの国にあるフィッシュマーケット(魚市場)を想像
してください。
暑い中に魚を置いていると・・・
そう、傷みますよね・・・
冷蔵庫や何かがあまりない中で売れれている魚・・・
そして、まともな排水設備もなく、排水がその辺にたまっているとしたら・・・
もうこれ以上の想像は恐ろしいですよね。
一応、それでも新鮮な魚を求め朝早く行きました。
場所はバラッドの近くの海沿いです。
今日は愛車カムリを運転してH氏の自宅へ向かい、ピックアップして
そのままカムリでマーケットへ。
到着!
駐車場はすでに大混雑でしたが、
車を降りた瞬間、「うぅっ!」 来ましたー 強烈な刺激臭!
そして、↓マーケット入口。
慣れたのか、ここはあまり臭いは強烈ではありません。
中に入ると、たくさんの魚!
エビ・カニ・イカ・熱帯魚・・・・
そしてたくさんの人。
アジアからの出稼ぎの人たちもたくさん。
そこをかき分け奥へと進みます。
↓いろんな魚
(以前RedSeaのシュノーケリングで出会った熱帯魚たちもいました)
↓そして・・・サメ!
こんな感じで地べたに並べて売るお店も多数。
ここでは魚の鮮度なんて気にしていない模様。
(かつおやアジ・サバのような魚もありました。)
市場の奥では魚をさばいてくれる人たちがずらりと並んで
工場のようになっていました。
どの店でもよく見るのは甲殻類。
サウジに来て毎日のようにエビを食べているような気がします。
こちらの人はガンバリ(アラビックでエビのこと)大好きです。
でもそんなに甲殻類を食べていて痛風になるんじゃないかと心配です。
そして一通り見て回って私が買ったのがこれ!
見たこともない巨大なガンバリです。
しかも2匹。
2匹で5.5キロです。伊勢海老のような形ですが
模様がトロピカルです。
最近、サウジでの生活も後半戦となり、
「ここでしか出来ない体験」という言葉に弱いです。
迷ったら実行!とりあえずやってみます!
「1匹でいいんじゃない?」というH氏の意見を聞かず
「2匹ください」と大暴走です。
これをH氏の自宅へ持ち込みます。
重いです!
そしてキッチンで袋を開けて二人で悶絶!!
これまで嗅いだことのない異臭が!!!!
どうやら2匹のうち1匹のエビのほうが異臭を放っているようです。
「こんなもんかな?」
「こっちじゃ人間も体臭きついやついるし・・・エビもそうかも?」
「いやいやこれはやばいんじゃない?」
とか何とか言いながら二人で料理開始です。
異臭を放つ1匹は真っ二つにしてマスタードマヨネーズ焼きです
でかいオーブンに放り込んでとりあえず焼きます。
焼いている途中も食べ物とは思えない臭いがオーブンから・・・
でもこの大暴走はとまりません。
完成~
とてつもなく出かいエビの出来上がりです。
見た目は美味しそう・・・(臭い以外は)
そして、いただきまーす!
大きな身をパクリ!マスタードマヨネーズはこんがりで
美味しい。
もう一口パクリ!
あれ?何か違う?
「このエビ、アンモニア臭くない?」
では今度はソースの付いていない身だけ食べてみます。
「うぅぅぅっっっ」「やばい」「これは強烈なアンモニア臭」
もう食べちゃったけど、これ以上食べると病院行きかも?
という事でここでストップ!
では、臭くないもう1匹のエビに賭けよう。
今度は頭を真っ二つにしてオーブンで焼き、
実の部分は切ってエビチリに・・・
ただ、さっきの1匹目の衝撃により、二人とも
この時点で食欲は全くありません。
特にH氏は撃沈の様子。
少し休憩して、さて いただきまーす。
「んんっ これはエビだ!」
普通にエビの味!大味ですが美味しい。
今度は成功です。
ご飯とエビチリで大満足です。
こうして、巨大伊勢海老のプライスレスの経験を
したわけですが、後から冷静に考えると、1匹目は
確実に腐ってた。
でもこの国にいると、その基準は日本とは違います。
海に近い、流通の最上流のフィッシュマーケットでさえ
こんなものが売られている。
「日本人には食べれない傷んだ魚も、こっちでは普通に食べられている?」
のかどうか、
単なる品質管理の欠如によるアタリハズレの問題か・・・
んー深いです。
ただ、言える事は、こんな国で生きていくためには、
信じれるのは自分の感覚のみ!
「お店で買ったから大丈夫」という日本の根拠のない安心は
通用しません!
いろいろな意味で深ーい経験でした。
ところで、この舞台となったH氏の自宅。
一週間ぶりに昨日遊びに行きましたが、
大暴走の傷跡が・・・
いまだに1匹目の海老の臭いが部屋に染み付いています。
自宅で大暴走の後遺症に苦しまされているH氏。
ファブリーズ的なものやアロマを焚きまくっています。







