4月11日に仕事でお付き合いのあるサウジアラビアの方の結婚式があり、
幸運にも出席させていただいた。
とても貴重な経験をした。
午後10時30分!(日本時間ではありません。現地時間です。)
結婚式場に到着。日本人メンバと合流。
まずは会場の大きさと盛大さに驚く。
会場前には花束等で装飾されたLEXUSが飾られていて、
サウジの人の車に対する思いを感じる。
窓ガラスには手書きでハートのマークや祝福のメッセージ。
(ハートマークはサウジでも共通か~ と感心。)
会場の中に入ると、新郎がお出迎え。
横には家族が並ぶ。(男性家族のみ)
サウジでは男性と女性は別々の会場(部屋)で結婚式をする。
新郎と男性親族・参加者、 新婦と女性親族・参加者が完全に
分かれて式を行い、異性が顔をあわせることは一切ない。
(唯一新郎は女性側の式に顔を出すことが出来るらしいが)
当然、私たちが出席したのは男性側の結婚式。
私はあまりフォーマルな服装は持っていなかったため、
普段着で参加。
サウジの衣装トーブ(ドーブ:通称オバQ)を着て参加すべき
だったと後で後悔。
会場に入ると、とても大きな部屋で、それぞれソファーに
座ると、アラビックコーヒーとデーツが振舞われた。
(デーツはナツメヤシの実で干し柿のような味で結構美味しい)
**この辺からマイビデオカメラが不調に・・・。アラビックコーヒーと
デーツの画像と動画が撮れてなった。
男性だけでも200人ほどの出席者がいるようだ。
ここは前室で、それぞれで談笑中。
午後8時ぐらいから既に始まっていたらしい。
私は始めてアラビックコーヒーを飲んだが、薬草のような
風味で、一杯だけ頂いた。
(小さなカップで何杯もおかわりするのが通例だが・・・)
しばらくすると、新郎のお父さんが何やら掛け声を
かけ、みんないっせいに2階のディナー会場へと移動。
見事に並んだフルーツ。 とその上に無造作にばらまかれた使い捨てフォーク
サウジの結婚式ではご飯の上に羊の肉がのったマンディーと
いう料理が定番。
羊の頭が丸ごとのっているので見た目は少し怖いが、食べて
みると美味しい。(とても脂っこいが・・・)
羊の肉の端切れを食べていると、
隣のサウジ人が私に「君はマンディー初めてか?じゃあこれを
食べなきゃ!」と、
あろうことか私の皿に羊の頭をドスンとのせてくれた。
(これはとても喜ばしいことで、おもてなしされている証。
ご馳走なんだが・・・ちょっと・・・ねぇ・・・)
私がこの「ご馳走」の対応に困っていると、
隣に座っていたサウジ駐在歴の長い同僚が助けてくれた。
なんと!羊のあごに手をかけると、大きく口を開いて・・・
そこから、見えるタンを・・・
ぐいっと ちぎって・・・
↑閻魔大王に舌を抜かれた羊くん。
(閻魔大王だ!この羊は嘘をついたのかい?と私の心の叫び)
私は大王に手渡されたそれを頂く。
見た目は羊の舌そのまま。
でもせっかくサウジアラビアに来て、これを食べないわけには・・・
しかもこれで食べなきゃ 隣のサウジのおっちゃんにも悪いし・・・
意を決して、羊の舌にかぶりつく。
おおっ!
食べてみると味・食感は牛のタンに近く美味しい!
特に臭みもない!
これは食べれる! というかご馳走だ。
リアルな舌の皮だけ残して完食!
これでビールがあれば最高なのに・・・(酒のないサウジで初めて酒を欲する)
あとはほっぺをいただいておなかいっぱい。
隣のサウジのおっちゃんは「もう終わりか?」と
まだまだ脳みそや目玉まで行けといわんばかりの勢いです。
おなかいっぱいですと、早々に羊の頭を大皿に戻す。
さて、この時間は食事のみ。
みんな食事が終わるとディナー会場を後にし、式場の裏庭に集まり始めた。
ここからは、なんとダンスタイム!・・・男だけの・・・
真ん中で太鼓のような楽器を演奏する人と、歌のような掛け声の
ようなリズムで歌う人がいて、それにあわせて輪になって踊る。
ソード(剣)や杖を持って踊る。
これはサウジの伝統的な踊りで、この経験もとてもラッキーな事。
この時点で午後11時30分。
子供から大人まで(ただし男性だけ)みんな賑やか
にダンスを楽しんでいる。
これが、延々と続く・・・
私たちは12時頃までこのダンス会場にいたが、
この踊りは朝まで続くと聞いていたので、さすがに明日は仕事。
途中で帰宅した。
日本から遠く離れたサウジアラビアの地で、とても貴重な異文化経験をして、
その日はホテルに帰っても少し興奮状態。
この興奮をすぐに誰かに伝えたいのに、それが出来ないサウジと日本の時差と距離でした。









