4/2の朝、サウジアラビアのジェッダ空港に到着。予定より約30分遅れです。
滑走路を走るバスから降りて、小さな小さな小屋のようなターミナルでまずは
パスポートコントロールです。
何列か列があり、左側には「BUSINESS」と書いています。右側は何と書いているか見落としましたが、
メッカ巡礼の方っぽい人がいたり、出稼ぎのアジアンっぽい人が並んでいたと思います。
とりあえずBUSINESSのほうへ並びました。
前には6組ほど並んでいました。
並んでいて、なかなか列が進みません。
そう、ここはあの悪名?高きサウジの入国審査です。
審査する人は隣の人や通りすがりの係員と何やらしゃべっていて、いっこうに作業が進みません。
初めての人は、写真と指紋採取があり、なにやら端末に入力している様子。
審査する係りの人は、きょろきょろ。本当に本人確認しているのか・・・
ただ、女性にはフレンドリーで何やら話しかけています。
やっと私の番がきました。
テーマパークの鉄の柵のようなもの(腰ぐらいの高さ)を押してカウンターへ向かいます。
パスポートを差し出し、何やら端末に入力し、写真を取られました。
次に係員が手を出せとジェスチャーで訴えています。
手を出すと「いやいや違う」と「下だ」と言っています。
よくカウンターの下を見ると小窓があいていて、小さなスキャナーのようなものがありました。
そこに手を置くんだということです。
まず右手。
最初自分で手を置くと、押し付け方が足りなかったらしく、上からぐりぐりと押さえつけられ、右手の
スキャン完了。
今度は左手、そして最後の両方の親指です。
その間も係員はきょろきょろ。女性ばっかり目で追っています。
そして、何事もなくめでたく通過!
むちゃくちゃ緊張しました。
ところで日本からこの国へ入るにはビザが必要です。
このビザ取得がまた大変。
サウジアラビアの会社が発行するインビテーションレターなるものが必要で、
要は身元保証人がいないといけないんです。
私の場合は日本の私の会社経由で、取引のある現地代理店にお願いし、ビザを
発行することができました。
話は入国審査に戻って、パスポートコントロールを通過すると、荷物の受け取りです。
ターンテーブルがある部屋へ行き、自分の荷物を受け取ります。
ちょうど私の荷物が流れてきて、すぐにPICK UP!
今度は最も緊張する荷物検査です。
サウジアラビアは厳格なイスラムの国。
豚は食べません。アルコールもだめです。アルコールは持ち込むことも、国内で所持することも
できません。この国ではアルコールは麻薬並みの扱いです。
ポルノも禁止されていて、水着姿でもNGだとか?PCの中のデータも確認される場合があるそうです。
もちろん私は持ってきていませんが、会社のPCと自分のPC、OSバックアップのUSBメモリやデータ保存用
外付けHDDなどフル装備。
しかも長い滞在に備え、梅干やパスタソース、インスタント味噌汁や現地の皆さんへのお土産に買った
生菓子など、いろんなものがトランクに入っています。
問題はないけど、説明しにくいものばかり。 「何だこれは?」と聞かれたらどうしよう?PCの中身まで
チェックされて時間かかったらどうしよう?
梅干って英語でなんていうんだっけ?・・・と頭の中をいろんな不安が横切ります。
緊張の中、とうとう荷物をX線装置に通します。係員がこれまた偉そうにチェックしています。
ここはまずい!とっさに私は隣の空いているレーンに車線変更。ここは係員が話に夢中で
適当そうです。
案の定、私の荷物なんて見てません。係員どうしが話に夢中になっているうちに、X線装置通過!
拍子抜けです。
(ちゃんとスーツ着て来て良かったー 関係あるかどうかは疑問だが、係員も人を見てるとか・・・)
ところでこの検査、大きな荷物は検査するが、身につけているものは一切検査なし。
ボディーチェックもなし。
なーんだ。これなら何とかなる! とわけもわからない対抗心が芽生えてしまった。
そしてとうとう、空港のロビーへ。
狭いロビー(地方のJR駅並み?)を抜けるとすぐ外は暑いサウジの世界です。
お迎えやなんやの人が目の前に車横付けでちょっとした賑わいです。
私もここでお迎えの日本人の方と合流。海外経験と言えば10年前の新婚旅行ぐらいの
私にとって、ここまでの道のりもちょっとした冒険だったので日本人に会えて正直ほっとした。
ここから、車でジェッダのオフィスへ向かいます。