「大激戦☆富士登山駅伝」後編
レース当日。
天候は曇りだ。
当日朝入りメンバーと合流し、最後「頑張るぞ」と気合いを入れる
それぞれの区間へ移動をする。新五合目まで到着し、中継所まで1時間超の登山だ
中継所に着く頃には1区スタート
何とか10位台にと祈りつつ山を登る。
無線を用意し、チームとして状況を報告し合い、励まし合い一つになっていた
1区一般の部20位で2区へ。
ここは管理職同士のタスキ渡し。
区間1桁の走りで順位を上げた
2区で12位くらいまで上がった。
3区は今年初めてで大阪支社から駆け付けてくれた同い年。
期待以上の登りの激走で一桁順位まで上がった
前日初めて試走したとは思えない快走だった
「山に入るまでに一桁順位に上がりたい」という作戦通り
ここからアスファルトではない富士山の登山道へ。
「山区間で入賞圏内に上がらないと入賞はない」
「今7位」
「いける」
そんな会話も。
心の中では『ここで一気に入賞圏内に入り、後ろを離したい』
そう思った
緊張感を静めようと目を閉じて集中する
きっと入賞圏内まで上げてきているはずと思っていたが、
まわりもさすがに強豪クラブチームなだけに7位のままだった。
それでも前との差は大差ではない。
必死に繋いでくれたタスキを受け取り、一気に走り出す
前を走る選手には前半で追い付き、抜き去ろうともなかなかしぶとく後ろにつかれる。
『ロードでは抜群に速いチームだ。山で差をつけていないと復路のロードが危ない』
そう思い、ペースを上げて離す。
自衛隊の部の選手に抜かれるも一般の部には抜かれる訳にはいかない。
後半は前半のハイペースで少し疲れながらもさらに一人抜くことが出来た
5位。
入賞圏内(6位)まで押し上げてきた。
遠くに一般の選手を見つけた。
『あそこまで抜ける』
そう思い、必死に登る。自衛隊も抜き去りながら、何とか追い付き、そのまま抜き去る
キツイ状態だが今度は後ろとの差を広げなければと最後スパートをかける。
応援がたくさんいた。最後の力を振り絞る
しかしまだ中継所ではない。騙されやすい坂だった。
応援がたくさんいたのでわかってはいたが間違えた
一瞬ふらつくも、今度こそ最後の坂。フ
ラフラになりながらも山の神O氏に気持ちでタスキを繋ぐために最後の力を搾り出す。
4位でタスキ渡し。後ろとも可能な限り差をつけた
ネコジマを信じ、空を見上げて集中していたよう。
逆に今度は山の神を信じた。
『入賞圏内で戻ってきてくれる』
じっと待つ。
1位2位は断トツ。3位…4位と5位がほぼ同時に番号を呼ばれる。
中継ラインで待つ。
4位が20~30秒だろうか、先行した。
山の神O氏がきた「頼むぞ」
気迫のこもったその声とともにタスキを受け取る。
苦手な下りだったが決めていたのは『絶対に抜かれない』と転倒覚悟した。
前は見えない。とにかく集中しコースを一瞬に判断しバランスを空中で整える。
ラストの大砂走り。
霧が濃くて前が見えない。
と、その時前を走る走者が。
上手く抜かせた。また4位に上がる。
8区は同期のK
3年連続だ
ゴールデンコンビのタスキ渡し
8区で4~6位のほぼ差がない状況。
山区間が終わり、あとはロード区間にまかせた
下山しながら無線で状況が入る。
ラスト10秒ほどだったが差がつめられず最終的に5位でフィニッシュ
狙って獲得した入賞にはとても価値があり、
ランニングチームではない会社の社員で集めたチームでの入賞。
表彰式
まわりを見ると強豪クラブチーム、箱根ランナーのいるチームと戦った。
選手での集合写真
気負いもあったり、緊張感や気迫たっぷりのレースはいつになく心躍る。
楽しく汗を流す駅伝もあれば目標目指して歯を食いしばる駅伝もあっていい。
みんなの汗がにじんだタスキ
今回は選手、サポーターが一丸となりチームで頑張ったことが
目標達成のこの喜びにつながった