土曜の早朝 妻が「そろそろくるよ」と言う

私は時計を見て「未だ来ないよ」と答える

 

その私の言葉を打ち消す様に

「ほら、来た」と妻の勝ち誇った弁

 

負けた私は黙って朝ご飯の用意を中断し

外に出てお迎え

 

心配な事は義兄の具合

前回来た時 車から降りるなり疲れたを連発

 

今回も疲れては居る様で有ったが

疲労感を口にする事は無かった

 

朝食後いつもの様に 墓参り 買い物

兄の買いすぎの抑えに私が付いて回り

 

明るい3時に田舎の風呂に入って貰い

全員汗を流した後 宴の始まり

 

刺身の柵(それぞれ三分の一は残り)蛤、チーズ

などを兄が買い私は柵を引くだけ

 

妻はオオマサリ、枝豆を茹で

 

里芋 じゃがいもの煮物 鯵の梅酢〆

ゆで卵をつゆの素に漬けたものなどで乾杯

 

 

地元ウナギ屋さんで買って来た物を白焼

残りの一切れと

 

一口鰻丼

 

毎回少食の姉が珍しくよく食べ

私は夜中に姉が腹痛を起こすのでは無いかと

少しばかり心配で有った

 

義兄はと言うと前回来た時よりも数十歩

先を歩いているのが目に見えていた

 

又食べ物を飲み込むと咽せることも

多くなっていた

 

妻と誤嚥性肺炎を心配したが

近くに住む家族の見守り以外対策は無い

 

痴呆に付いて私よりもかなり詳しい妻に

あれこれ聞き義兄との対応を考えるけれど

患者を抱える家族にとっては

とても大変な事は察しが付く

 

願いが叶うならば

健康な体と少しばかりのボケを携え

楽しく人生を過ごしたいものです