静岡県掛川市西大渕(旧大須賀町)
先日、新聞(静岡新聞)に「レトロな空間豪商の旧屋敷」というタイトルの記事が出ていました!
よくよく観ればいつも訪れる遠州横須賀の「〒」字の瓦のあるお屋敷じゃないですか!!
清水邸庭園はこの辺りでは有名な所だったんですが、そこがその本宅とは存知ませんでした。
で、早速・・・日曜日のみの清水邸本宅の公開だったんで伺いました。
こちら側が、一般公開されている清水邸庭園の入口で、ここより回り込んで裏?へ・・・
塀の向こうに蔵郡が見えます。そこを回り込んで北側へ・・・角から角一区画長い距離です。
よく訪れる「ちっちゃな文化展」の時、あまり気にも掛けず通を通り過ぎてしまった・・・
ここが、清水邸の本宅だったとは・・・全然気が付きませんでした。
今日は玄関が開けられてます。
創建は慶應年間と伝わっています(1864年?)
主屋の玄関には、郵便(〒)マークの瓦が載っています。
清水邸は、近代日本政府が明治4年、郵便制度を導入したことに伴い、5代清水八十郎が、自ら、明治維新後、
御用商人として役目が終わった商店を特定郵便局舎とし、初代郵便局長を請負いました。
旧廻船問屋の建物が郵便局舎として活用されたのです。明治23年、清水孝一郎(6代八十郎郎:慶應3年~昭和26年)は5代八十郎から家督を譲りうけ、郵便局長となりました。
昭和26年まで、ここで郵便局として町の人たちの生活を支えてきました。
旧廻船問屋の建物が郵便局舎として活用されたのです。明治23年、清水孝一郎(6代八十郎郎:慶應3年~昭和26年)は5代八十郎から家督を譲りうけ、郵便局長となりました。
昭和26年まで、ここで郵便局として町の人たちの生活を支えてきました。
郵便局のファザードとして、桃色に塗られていました。今でもその名残があります。
郵便マークの瓦の下は唐破風となっています。ずいぶん風化してしまいましたが、鳳凰の木彫です。
玄関を入ってすぐにこのだだっ広い土間に・・・今なお生活されてて本格的な修復はされて無いようなんで、昔そ
のままの姿がうかがえます。これは絶対貴重かと・・・
そして、頭上の屋根裏の梁がすごいです! 最近特に梁に萌えってます!
外からでは想像つかない屋根裏の高さ、見事に高いです!
昔の調度品もそのまま残ってるようです。
土間を通り抜けて中庭に・・・
直径1.5メートルはある埋められてる石臼が圧巻です!
そして・・・
なまこ壁の見事な土蔵・・・
昔のままの感じが・・・
軒下の漆喰?で覆われた梁も見事です。
もうずいぶんと時間が止まってるようです。
軒下にはこんな物も転がってました・・・天然甘味「赤玉ポートワイン」
本宅裏から望む清水邸庭園の池
明治の頃の清水邸
明治の頃の清水邸庭園・・・2つ合わせるとすごい敷地なのがうかがえます。
最後にここのご主人(?代目)らしき方にお礼を言って、入口にあった「清水家住宅保存活動募金箱」に恥ず
かしながら小銭を募金させて頂きました。
そしたら、お礼にと・・・これ頂いてしまいました・・・毛頭そんなつもりは無かったんですが・・・
入れた金額が金額だけに・・・恥ずかし・・・
清水家で収穫された夏みかんのマーマレード「まあまあレード」頂いてしまいました。
まあまあな味と謳われてましたが・・・いえいえ、たいへん美味しゅうございました。