深夜、事務所と駐車場の間方向から野良猫の喧嘩の絶叫が聞こえてきました。

ミントとスーズーのメス2匹は椅子の上に避難。パセリもテーブルの下に避難。キッチンの窓から10m無いくらいの距離なので、それはもうでかい声が家の中までも響きました。

 

 

いつもジャズミンにちょっかいを出すメス2匹の怯える姿も、テーブルの下でビビるパセリも面白かったのですが、窓際に乗り鳴き声のした方向を見ながら構えているジャズミンの「俺がココの親分だ」的姿にも笑えてしまいました。

 

 

年を取って普段はあまり動かず、メス2匹から逃げ回っているジャズミンですが、本人はまだまだ群れのボス的気分で、自分の縄張りだ的な態度を取る所に、本人には申し訳の無い事ですが「普段から、も少し威厳を持てよ」と、突っ込んでしまいました。

 

 

「アメリカに降る雨」の歌をもう少し紹介します。

 

Rainy Day in Houston / Lightnin' Hopkins

 

Lightnin' Hopkinsは、黒人ブルース・プレイヤー。本名はSam John Hopkins。Lightnin'は、自分で付けた芸名。彼の歌や演奏を聴いた人が「すげえ、まるでイナズマのようだ」と言って付いたわけではありません。

Bluesを語るうえで外せない重要な人物の一人で、60年代には彼のドキュメンタリーも作られています。

生涯で100枚以上のアルバムを作ったと言う逸話もある彼のミュージシャンとしてのホームタウンがHoustonでした。

 

彼の生まれた町はテキサス州のCenterville。

前回に続いて、またCentervilleと言う町が出てきました。推測ですがCentervilleは、英語のCenterとフランス語のvilleを足した造語ではないかと思います。「町の真ん中」とか「その土地の中心」のような意味。それならアチコチに有っても不思議じゃない気がします。

勿論、事実は知りません。

 

ヒューストンは、アメリカ南部のテキサス州にある宇宙センターで有名な都市。商工業に力を入れ、文化的な意識の高い大都市。

でもテキサス州のイメージは、カウボーイやテンガロン・ハット、銃などの荒々しくて汗と埃にまみれた風景、と言う人も多い気がします。

そして、そのどちらのイメージも間違いのない事実なのがテキサス州。

 

ヒスパニック系の州民の30%を超え、いまだテハスとスペイン語で呼ばれる事も有るこの地は、アメリカ合衆国の州になる前に何度も取り合いになった事や奴隷制度を継続させようとした事などを含め、独立心が強く力に屈しない力を持とうとするのが州のカラーのようです。

 

そのうちに「独立してテキサス国になる。」なんて言い出したりしてね。

 

Raining In Memphis / Dan Penn

 

Dan Pennは、アラバマ州出身のソング・ライター。幻のシンガー・ソング・ライターと言う方もいるようですが、地方に住み、近くのスタジオと契約して作った曲を提供するのがメインの仕事だったので、まあそう言われても仕方が無いでしょうね。基本裏方の人です。

 

ただ、その「地方のスタジオ」が、マッスル・ショールズと言う、後にマッスル・ショールズ・サウンドと言う言葉が出来るほど人気が出たスタジオ。

数々の有名なアルバムやヒット曲が、このスタジオから生み出されました。

人気のメインは、ここのスタジオ・バンドが作り出す素晴らしいサウンドやスタジオの反響音などだと思いますし、彼の他にも優れた曲の提供者がいました。

 

しかし多くの人がDan Pennの曲を取り上げ、多くのヒット曲が有るのは事実。

お蔭で自己名義のアルバムも作らせてもらえたりするから「ヒット曲を生み出すソング・ライター」から「幻のシンガー・ソング・ライター」に格下げされてしまいました。

 

Memphisは、テネシー州に西部にある州最大の都市で、ミシシッピ川に面している。

 

綿花とそれに伴う奴隷売買よって経済の基盤が出来た土地で、人口の60%がアフリカ系アメリカ人すなわち黒人。犯罪発生率も高い。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がロレイン・モーテルで暗殺されたのもこの街。

 

人の生活や感情の爆発する場所では、色々なものが生まれ、ビジネスになる。

大衆民謡つまりポップスをビジネス化したアメリカ大衆音楽の発祥の土地とされている様々な出来事は、やはりアメリカの歴史と切り離して考える事が出来ないと言う事でしょう。グレイスランドもサンのスタジオもスタックスもここに有ります。

 

この街は「人」がいる限り、その欲が生み出す様々な意味での、刺激的な生き死にが存在し続けていくのでしょうね。

 

It's Been Raining Here in Long Beach (Nina Demos1967) / Jackson Browne

 

The Nitty Gritty Dirt Bandは、アメリカのカントリー色の強いロック・バンド。元々カントリー・デュオだったものがメンバーを増やしてバンド・スタイルになっていったバンドです。

メンバーでは、すぐに脱退してソロになったJackson Browneが一番有名かな。

 

彼らがバンドを結成したのがLong Beach。

あの頃の僕は子供だった。今の僕は太ってしまい、髪の毛に白いものが混ざってる。

みんなにも助言するよ。過去は二度と戻ってこないからね。

ロング・ビーチでの出来事を決して忘れてはいけないよ。

 

まあ、グチグチと酔っ払いの愚痴の様な曲の内容ですが、この曲を発表したのが1967年。彼らのバンド結成が1966年。「なんでやねん」と、突っ込んでやってください。

 

もしかしたら、バーでこんな事を言われたってオチなのかもね。

 

 

Long Beachは、カリフォルニア州のロサンゼルスの少し南にある港町。大都市の端と言っても良いでしょう。

若者文化の発信地として古くから若者が集まる街でしたが、今は観光地になってしまったみたいです。こうなると発信地としての機能は失われていくのが普通でしょうね。歌詞の内容、そういう意味だったのかな?

 

It Never Rains in Southern California / Albert Hammond

 

「南カリフォルニアでは雨は降らない」と言うタイトルながら「降る時は土砂降りなんだって」と言う、一人でボケとツッコミをしているこの曲は、何度もヒットしている永遠のポップスと言っても良いでしょう。

作ったAlbert Hammondは、Albert Hammond Jr.のお父さん。出身は英国ロンドン生まれの生粋の英国人。この曲を作ったのも英国。

「駄作」と言われていたこの曲を、アメリカに渡ってきて、手を加えて発表したら大ヒット。彼の代表曲になると言うアメリカン・ドリーム。

 

 

 

*冗談交じりの文章でしたが、どの曲も素敵な好きな曲です。