Paris Blues (1988) / Gil Evans and Steve Lacy

 

 

子供の頃、今になって考えると不思議な出来事や感覚を幾つも経験している。そう言う説明のし難い感覚は、誰もが経験してきていると思う。

 

フランス語でデジャヴ、日本語では「既視感(きしかん)」と呼ばれる「あれっ、これって、以前にも同じ事が・・・」なんて感覚だ。

 

脳科学、心理学、精神学など様々な方向から研究されているが、そのメカニズムを完全には解明されていないはずだ。

 

それに加えて空想癖の有る自分は、過去の経験自体にも、自分でも実際に経験をしたのか、脳の中で作った想像なのか、わからなくなっている事が多々ある。

お化けとか幽霊とか見た事が無いけど、やたらと怖いのは、それと関係が有るのかもしれない(ただのビビリと言うだけで、関係はないかもしれない)。

 

いまでも「不思議な感覚」や「不思議な時間」を経験する事が有る。昔に比べて圧倒的に減ってはいるが、この年になって「不思議ちゃん」扱いされるのも嫌なので、口に出したりはしないけどねw。

 

Reincarnation of a Lovebird / Gil Evans and Steve Lacy

 

Paris Blues / Gil Evans and Steve Lacy

 

Jelly Roll / Gil Evans and Steve Lacy

 

フランス、パリで録音されたGil EvansとSteve Lacyのデュオ・アルバム。

オーケストラを自らの手足のように自由に使い、様々なアレンジでジャズの世界に大きな影響を及ぼした、音の魔術師、マイルスの知恵袋などと称されたGilが、演奏者として、Steve Lacyと二人で録音をしたと言うのは、とても大きな意味を持っていそうだ。

 

Steve Lacyは即興的な演奏を好み、それをそのまま録音する事で沢山のアルバムを発表してきた。それに対してGilはち密な計算で、インプロゼーションに評価が偏りそうなジャズの世界に、アレンジの重要性を認知させた。その二人がエリントン、ミンガスと言うジャズの主流の曲を中心に論音をしたのだから、深読みをしたくなるのも仕方が無いだろう。

 

「Gil Evans and Steve Lacy 」と、Gil Evansの名前が前に有るが、Steve Lacy側での製作。わざわざ海を渡ってフランスまで来てくれた事に対しての敬意としてGilの名前を前にしたのか、Gilの名前を前にした方が売れるからなのか、それに関してはわからない。

 

が、GilがLacyとの録音の為に海を渡った。翌年Gilが亡くなった事を考えると、この事実の持つ意味は大きいと思う。

 

何の証拠もない個人的な思い込みを書こう。

 

彼らは二人でジャズを演奏したかっただけなのだ。二人で大好きなジャズを楽しみたかったのだ。ただ、それだけだからこそ、Gilは海を渡りLacyと二人で演奏をしたのだ。

 

Lacyの演奏は感情的且つ感傷的でありながらも個人的な思いを無理やり人に押し付けようとはしていない。Gilもバックに徹するような演奏と言うよりもLacyの思いに寄り添うながら自分の思いを演奏にしようとしているように感じる。

 

「二人で自分たちの思うジャズを楽しみたい。」そうあってほしいと思うは、妄想であり浪漫だと言われても仕方が無い。

でも、曲を聴きながらそう思ってしまうのは、個人的な事だから別にいいよね^^。

 

(オマケ)

 

何度も書いているが、うちの猫たちは基本的に仲が悪い。パセリの図々しさに負けてミントがくっついて寝る事を許す事もあるが、パセリが近づいただけで唸ったりしているから、基本的には嫌いなんだろう。

スーズーなんて、バセリが近づくと片手を上げて、猫パンチの準備しているからね。

それでもめげない、図々しさと鈍感で図体が巨大化したようなパセリが可愛くて仕方がないのだ。頑張れパセリ。

 

10月15日のパセリ1

直立っ!のつもり。

 

10月15日のパセリ2

老人の顔真似してみたぁ。

 

11月11日のパセリ1

忘年会用秘技「首横ずらしっ!」

 

11月11日のパセリ2

新年会用秘技「船の先についているやつ」