※先ほど投稿しましたが、表示がおかしくなったため作り直しました。

ラウンドアップと出生異常


アンドレス・カラスコ(Andres Carrasco)教授が率い、イギリス、ブラジル、アメリカ、アルゼンチンの研究者が参加する新しい国際的科学者チームは、農業の散布で使用されているよりもはるかに低く、EUで現在認められいる商品残留レベルよりもずっと低い濃度のグリホサート(ラウンドアップの主要な...有効成分)でカエルや鶏の胚に奇形が発生することを証明した。

カラスコのチームは、モンサントの遺伝子組み換えRR(ラウンドアップ・レディ)大豆が大規模単一栽培され、日常的に飛行機による農薬散布がなされているアルゼンチンの農村地帯で高い割合で出生異常が発生していたため、この胚に与えるグリホサートの作用を調査することになった。RR大豆は、ラウンドアップ除草剤に耐えられるように組み換えられているため、作物の成長中にたっぷりとラウンドアップを散布して雑草を殺すことができる。

カラスコは、欧州議会(ブリュッセル)の第6回ノーGMO地帯ヨーロッパ会議(European Conference of GMO Free Regions)の記者会見で研究チームの調査結果を発表した。「研究室での実験結果は、妊娠中にグリホサートにさらされたヒトに生じた奇形と一致している」と彼は述べた。アルゼンチンでRR大豆の栽培が始まり、ラウンドアップが広範囲に空中散布されるようになってから2年後の2002年より、人間の奇形が多数報告されるようになっていた。

カラスコの研究チームが使用した実験動物は、人間に類似した発達メカニズムを持つ。研究者たちは、「畑でラウンドアップにさらされた人間が出産した子供の臨床所見について懸念を呼ぶ」結果になったと結論付けている。「グリホサートの毒性はあまりに過小評価されている。場合によっては猛毒になる」とカラスコは述べている。

内海医師 Facebook記事より


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My News Japanさんの記事を以下に転載致します。

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http://www.mynewsjapan.com/reports/2207


ダイソーの100円除草剤「グリホサート」、WHO発がん評価でオランダ、フランスが販売禁止――東急ハンズ、島忠など7社は販売続行


今年3月に世界保健機関(WHO)専門機関から「おそらく発がん性がある」と評価された「グリホサート」。モンサント社の除草剤『ラウンドアップ』の有効成分として有名だ。日本では農家向けのほか、一般消費者向けにも東急ハンズや島忠ホームズ等で普通に売られ、100円ショップのダイソーでも販売されるほど手軽に入手できる。

発がん評価のあと半年たった今でも、大手ホームセンター7社は「メーカーが安全と言い、農水省も通知を出していない」と販売続行中。一方、欧米諸国では販売中止の動きが加速し、フランスやオランダは、グリホサート入り除草剤のホームセンターでの販売を禁止。

ドイツやスイスの大手ホームセンターやスーパーは自主的に販売中止を発表した。米国カリフォルニア州は商品に「発がん性アリ」の警告表示を義務付けると発表。家庭向けではなく農家向け除草剤としても10月30日、欧州の42の環境NGOが、連名で欧州委員会宛てに使用禁止を求める要望書を提出した(日本語訳付)。

日本の消費者保護の動きは相変わらず遅く、明治以来続く「産業優先行政」は変化の兆しがない。


ダイソーで売っている100円除草剤(ダイソーオリジナル商品)。発がん物質グリホサートを使っているため、オランダやフランスでは販売禁止で、米カリフォルニア州では「発がん物質入り」と警告表示が付く



【Digest】
◇ダイソーは発がん物質入り100円除草剤を販売中
◇WHOの発がん性評価でオランダとフランスで禁止措置
◇ドイツ・スイスのホームセンターでも自主的販売中止へ
◇米・カリフォルニア州では「発がん性あり」の警告表示義務化へ
◇EUは今年12月末までに農薬登録更新の是非を検討
◇農薬メーカー以外の研究で遺伝毒性が顕著に





 ダイソーでは100円除草剤も販売中

  表紙の写真は、今年10月30日の100円ショップダイソーの園芸店売り場で見つけた100円除草剤だ。ダイソーのオリジナル商品で、使われている成分は「グリホサートイソプロピルアミン塩」。

 今年3月に世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)が「人に対しておそらく発がん性がある」と評価した「グリホサート」の一種だ。

 ダイソーの除草剤には「非農耕地用」と書いてあり、「農耕地以外の場所で法律等の問題なく、安心して使用できます」と書いてある。

 もし発がん性などの重大な毒性がある場合、先ずは100円ショップのような誰でも簡単に買える商品の販売規制を、真っ先に考えるべきであるが、消費者庁は何も仕事をしておらず、業界も何ら自主規制に動いていない。

 後述のとおり、海外諸国は、農薬への知識がある農家向けよりも先に、一般人向けの除草剤の販売規制に乗り出している。

 農薬を所管する農水省の農薬対策室へ問い合せると、この「非農耕地用」除草剤は、法律上は農薬ではないのだという。農薬取締法でいう「農薬」とは、農作物に使用されるもので、駐車場や宅地、墓地など田畑以外で使用されるこれらの除草剤は対象外になるのだ。

 しかし、農業用以外の除草剤を規制している省庁が、別にあるわけではない。その結果、発がん成分が100円ショップで売られ続ける、という事になっているわけだ。一番厳しく規制すべき部分が、ぽっかり抜け穴になっている。

このグリホサートを使った除草剤は、ホームセンターでも、たくさん売られている。ホームセンターの除草剤は、農業用として登録され、使う作物や散布量、回数などが決められているものもあれば、100円ショップの除草剤同様「非農耕地用」として売られているものもある。

 グリホサートを使った除草剤は、モンサント社「ラウンドアップ」が有名だ。モンサント社が1970年に特許を取得している。「非選択性除草剤」といって、どんな植物も枯らしてしまう。


しかも、モンサント社が、このラウンドアップをかけても枯れないように遺伝子を組み換えた大豆やコーンを開発したことで、農産物と除草剤をセットで使用すると効率がよいことから、世界的にも使用量が急増した。

 日本国内では現在のところ、遺伝子組み換え作物の商業栽培は行われていないが、グリホサート自体は、1990年から販売されている。モンサント社のグリホサートの特許は2000年に切れたため、いわゆるジェネリック品としてモンサント社以外の除草剤も多く売られているのが現状だ。

 2012年の農薬の出荷額の統計では、グリホサートは日本国内の除草剤のシェア1位を占めている。除草剤全体の出荷額1239億円の中で、グリホサート除草剤が占める割合が約15%(180億円)を占める。

 殺虫剤や殺菌剤と比べても、グリホサートが出荷額1位であり、日本で一番売れている農薬という事になる。

 グリホサートを使った除草剤の中で一番売れているのが、日産化学の「ラウンドアップマックスロード」(主要成分グリホサートカリウム塩)で、国内のグリホサート系除草剤の年間売上の65%を占める。残りの35%を、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。


ホームセンターで売られているグリホサートの除草剤。中には42%という高濃度な商品もある。


欧州でのグリホサート除草剤の販売規制の動き
グリホサートの遺伝子損傷を調べた研究。企業の研究では危険はゼロ、中立な研究では半数以上は危険性を示した。