リバーズエッジ 大川端探偵社がどハマりだったので、大根仁繋がりということでabemaで見つけ、視聴。
最初に断っておくと、これはコメディドラマである。
コメディに意味なんてない。深読みして語りたくなるようなテーマ性もない。
そして痛快かと聞かれると、そこまで突き抜けているわけでもない日常感が溢れ出たコメディドラマである。
つまり、何が言いたいかと言いますと、
見どころはあっても、ルポを書くようなポイントは大してないのです。(笑)
それでも書きたいと思ったのは、
このドラマの空気感がとっても好きになってしまったから。
僕はあまり同じ作品を何度も見たりする人ではないけれど、大根仁さんのドラマは何度も見たくなる。
そんなこのドラマの魅力はどこにあるのか。
もちろんテンポの良さはある。
でもそれ以上に、
「隣の町くらいなら、もしかしたらこんな人もいるかもしれない」
と思うような人ばかりだからなのだと思う。
チグハグな人間模様のコメディ性と、人間らしい感情に共通する日常性。
どこか変。でも共感出来る。
だから見ていて、とても純粋に楽しい。
主人公たちだって凡人だ。
いや、ともすれば職業的には底辺とされる(ドラマでされている)便利屋と、それより更に底辺な元ホームレスだ。
相手をブチのめす力強さも、
華麗に問題を解決する頭脳も、
協力して物事にあたる統一感もない。
(そして何より金がない。)
尾行は失敗するし、
依頼者に度々邪魔されるし、
ヤクザに簡単にぼこぼこにされたりする。
そんな彼らの問題解決の秘訣は
『気合い』と『人情』だったりするから、見た後に何かを貰ったような不思議な気持ちになる。
多田と行天に出会えて良かった。
【情報】
私的点数…4.3/5点
あらすじ
まほろ市の駅前に位置する便利屋、「多田便利軒」。その経営者である多田啓介、そして彼の元へ転がり込んできた行天春彦。二人の下へ舞い込んでくる、どこか奇妙で、きな臭い依頼に係わっていくうちに、さまざまな人間模様が見えていく。痛快便利屋物語。